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二階層

51話

迷路迷宮は10階層で構成させている

一階層目は普通に正解の通路を通るだけかと思いきや

中央の石版を砕いて階段を見つけるという

運営の性格の悪さを垣間見た





続いて、俺達は二階層に辿り着く

階段を降りている時に薄々気づいていたが、二階層は暗闇で明かりが本当に一切無い


マッピングを見てみると一階層とは全然違いスタート位置は一直線の一本道だけしかない

「今マッピングで周囲を確認しましたが、ひとまずは真っ直ぐ直進する感じですね」

「ん、リクリク 一階層みたいにコウモリで探索できる?」


「あぁ〜 俺もそうしたいんですけど

一階層の罠でコウモリが結構殺られて血液を思いのほか消費したので、できないんですよ」

「残念残念」


俺達は暗闇の中動かずに話し合う


「そういえば、ずっと気になってたんスけどリク君が

スキルで使っている血液って自分の血液なんスか?」

「いや、昨日始めたばっかの時はカリンの言う通り

自分の血液を使って創造クリエイトしてたんだけど、今は《血液吸収ブラッドドレイン》と《血液貯蓄》のスキルでモンスターの

血液を貯めて、その都度使用している感じですね」

「血液の消費量って一定なんスか?」

「一定にもできるけど、自分の好きな量にして頑丈に

できたり鋭さを上げたり色々可能ですね

『雪血』の武器変化にもそこまで血液を使いませんし」

「そうなんッスね ってコウモリ以外で血液で罠を発見

する事はできないんッスか?」

「そう言われても、血液を消費しないで罠を発見するのは難しいですね」

「ちょっとカリン その話は後にしてちょうだい

そろそろ前に進むわよ」




「明かり照らす《火球ファイヤーボール》 ん、これで視界良良」

ネオが辺りを照らしながら、カリンが先頭に立ち進んでいく


「ここ踏まないようにしてくださいッス 嫌な予感がするッスから」

獣人の本能なのか罠を事前に察知して避けていく



しかし、罠を絶対に避けられはしない

分かれ道に着くまでの道中で誰かが罠を踏んでしまい

弓矢が飛んできたり落とし穴に落ちそうになったり




しまいには、突き当たりの壁が見えた途端に天上が徐々に背後から落下していき押し潰されそうになる など

集中していないと避けることが出来ないレベルの罠が

大量に連鎖して襲ってくる


そのせいで俺達は全速力で突き当たりの壁まで逃げた

「ん、罠強烈 避けるの失敗したら連鎖して大ダメージ喰らう喰らう」

「そ、そうッスね 一階層はリク君のおかげで助かってたことが身に染みたッス...」

「カリンの言う通りね ありがとね リク君」


「いえいえ、それほどでも...」







さて、現在俺達は左右の分かれ道に立っている

「どっちに進みますか?」

「ちなみに右も左もモンスターの気配するッスよ」


「ん、右に進もう」

「そうね、ここで迷っていても時間の無駄にしかならないわ 先に進みましょう」


右の通路に行こうとした瞬間

俺は念の為スキル《未来予知》を発動して罠が無いかを確認する

「こ、これは... ヤバいな」

そして俺は最悪な未来を見た


「どうかしたんスか?」

そう言いつつ一歩を踏み出そうとしているカリン


「カリン、ストップ!行かないで!」

「ふぇ?」


カリンは素っ頓狂な声を出しながら、バランスを崩し

尻餅をついてしまう

「ちょっとリク君、急に大声出すなんて酷いッスよ!びっくりして尻餅ついたじゃないッスか!」

「あぁ、ごめん カリン でも未来予知が発動して」


「ん、リクリク何の未来見た?」

俺は地面に落ちている壁の破片を右の通路に投げる


通路に破片が落ちた瞬間右の通路が消えた

いや、消えたという表現は正しくない 正確には通路全域が落とし穴に変わった

そして落とし穴を見てみると槍の刃先がコチラを向いて無数設置させていた

「危なかったわね もし落ちていたら全員串刺しになって確実に死んでいたわよ 回避出来て本当に良かったわ

リク君にはまた助けられたわね ありがとう」

「今回はたまたまスキルを発動して罠に気づけたので

偶然ですよ」


少し休憩を取り、左の通路を歩いて行く

「そういえばカリンは右の通路にもモンスターがいる

って言ってたけど、罠を仕掛けているのにモンスターがいる意味ってなんなんだろう?」

「それは多分...」


「前方に複数モンスターがいるッス!」

カリンの声に反応して全員戦闘の態勢に入る


「カリン モンスターの種類は分かるかしら」

「暗闇の方から近づいてくるだけで姿は分からないッスけど、カタカタと金属が擦れる音が聞こえるッス」




「そうなると、スケルトンかリビングアーマーの可能性が高いわね リク君は私とリビングアーマーを倒しましょ カリンはスケルトンのコアを積極的に狙って倒して

ネオは火球ファイヤーボールで十分に照らした後カリンのサポートをお願い」


全員がカエデの指示に従う


手始めにネオは火球ファイヤーボールで戦闘に十分な明かりを照らす

明るくなったおかげでモンスターの数を把握出来た


「スケルトンが三体にリビングアーマーが四体ッスね

リビングアーマーは任せたッスよ!」


そう言うとカリンはスケルトン三体に突っ込んでいく


幸い通路の幅が広いおかげで滅多な事が起きない限り

お互いの戦闘の邪魔にはならないだろう



俺とカエデも目の前のリビングアーマーに集中する

「カエデ、右の二体俺が殺ってもいいか?」

「えぇ左の二体は任せなさい」


俺は《付与魔術エンチャントマジック 疾風ハヤテ》を使い、一瞬で懐に近づき納刀していた『雪血刀』を流れるように抜刀して兜と胴体の隙間の首を二体同時に刎ねる

(よし、討伐完了 カリンの方を助けにいくとするか)














「リク君!リビングアーマーは心臓部分のコアを破壊

しないと死なないわ!って後ろから攻撃来てるわよ!」


二体のリビングアーマーは剣を同時に振り下ろして

俺の両腕を持っていこうとしている

(マジか!さすがにここから避ける行動はできないな 仕方ない《付与魔術エンチャントマジックホムラ》)







俺はその瞬間両腕をリビングアーマーに斬られた

「リク君 両腕が... ってあれ?その炎は...」

「カエデひとまずその事、後後回し」


「え、えぇ そうね ってしつこいわね」


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