イベント 始動
45話
俺達は周囲の状況を確認する
そうするとある事に気づく、プレイヤーが現在いる所は海辺だがその反対側は森林であるという事に
「つまりそれが何なんだ?」
「私も分かんないッス」
「カリンが分からないなら説明しますけど、
元々海辺というのは俺達は予想していましたよね」
「そうッス」
「その予想が当たった場合、海側からモンスターが来る可能性が高い事になる
しかも、反対側が砂浜だとそれらは確信につながる」
「その通りッスよ」
俺はカリンに事前に予想していた事を全て話し始める
「しかし、実際のフィールドはプレイヤーの背後
つまり反対側は森林なんですよ
という事は、森林側と海から来るモンスターに対応
しないといけないんですよ」
「なるほどッス?
でも、それってドロップアイテムである風鈴を入手
しやすくなったんじゃないッスか?」
そう、確かにモンスターが二方向から来るという事は
カリンの言うドロップアイテムの風鈴を入手
しやすくなるという事はあながち間違ってない
「でもね、カリン
俺達にとっては良いことなのかもしれない けど、もし風鈴を沢山持っているプレイヤーが海辺でPKされたら
そのPKは何処に隠れると思う?」
「何言ってんッスか?そんなの森林に隠れるに決まってるッスよ! 海辺は見通しが良くて直ぐに気づかれる
ッスから!」
「じゃあ、PKさせるプレイヤーが森林に居た時にPKをされたら何処に行くと思う?」
「え、それは...それは う〜ん...何処ッスか?」
「その場合は海辺に行くと思うわ」
「え!お姉ちゃん な、何でそうなるんッスか!」
「先ずその前に
私達プレイヤーが海辺だけのフィールドだったら、
モンスターの狩場を独占する奴らも出てくると思うわ
でもね、海辺の反対側に森林がある場合
森林を抜けた先に何かあるんじゃないかって考える
実際私もそう考えたからね」
「確かにお姉ちゃんの言う通り何かあると思うのが
普通ッスよね」
そこでネオは口を開く
「それを確かめる為にも私とリクリクで
《飛行》と《隠密》を使って上空から確認した」
そう周囲を確認する際、俺は隠密スキルを使う
その直前にネオさんに触れて一緒に姿を消し《飛行》で確認したのであった
「それでネオ何か発見することができたのかしら?」
「ん、カエデの言う通り発見できた 森林を抜けた先にも海辺があった
それと森林に何個か迷宮があるかも」
「迷宮か...」
「もしかしたらだけど、迷宮を攻略したら
イベント限定アイテムを貰えるのかも」
「サエルの言う通りそれもあるある」
俺達の今の情報だけでは実際に行ってみないと
分からないことが多すぎた
「とにかくさ!拠点を作る場所をさっさと決めよ?」
「カリンの言う通り作るなら早めにしないとね」
「だとしても、サエルどっち側に拠点を作るんだよ?」
「ガイもう作る場所は決めていてね ね、カエデさん」
「あぁ森林側に拠点を作ることに
さっきサエルと話し合って決めたわ」
森林側にした理由を説明しよう
「その前に、森からモンスターが数体来てるッス!」
「来てるモンスターは、オーク三体
タフな体で再生能力が厄介な敵だね」
「カエデさんここは、リク君に倒して貰いましょう
戦闘方法を見るのに丁度いいモンスターですから
その間ネオは拠点作りを頼むよ」
「ん、了解了解」
「分かりました 倒してみます」
俺はまず、《付与魔術疾風》を使用し疾風の如く中央のオークの懐に飛び込む
そしてオークの両腕を『雪血刀』で一瞬にして切り刻む
だが、両隣のオークは俺目掛けて拳を振り下ろしてくる
「チッ、《針千本流》」
振り下ろし攻撃の軌道を無理矢理逸らす
「危ねぇ初めて使ったけど、
こういう感じで攻撃を逸らしてくれるのか」
《流》
盾のような形となり自動で敵の攻撃を逸らす
今回は斜めに向けた事によって
軌道を変えることができた
もちろん振り下ろし攻撃してきた
腕は『雪血刀』と『血液刀』を使い
斬撃で斬り落とす
中央のオークは
両腕を使用し振り下ろし攻撃を仕掛けてくる
《針千本流》
で軌道を逸らそうとする
しかし衝突した瞬間《流》からミシミシという音が聞こえ
俺はすぐさま後ろに下がる
そうすると《流》は割れてしまった
「それにしても再生するのが速いな」
三体を同時に相手するなら一撃で決めないといけなくなる
一撃で仕留めきれないと残りのオークが再生する時間を稼いでしまうからだ
なら、どうするか 答えは簡単だ
三体と戦うのががキツイなら一体と戦えばいい
それが出来ない?
そんなのはそう思い込んでいるだけだ
俺は地面に『雪血刀』を突き刺し斜めに氷壁を出現
させて
三体のオークを一体ずつに分断させる
「ねぇ、サエルあのリク君が使用している武器は
何処で入手したのかをもし知っているのなら教えてくれないかしら?」
「あぁあの武器は、冒険者ギルドで決闘をした際の
決闘相手が持っていた武器ですよ
敗者は勝者に全てを渡すという契約で」
「そうか 教えてくれて助かるわ」
氷壁を出したことにより、分断には成功した
「よし一体ずつ倒していくか」
俺は再度中央のオークの懐に飛び込み右腕を斬り飛ばし
次の攻撃を仕掛けようとした瞬間
オークは飛ばされた右腕を掴み取り振り回してくる
『血液拳』
刀をガントレットに創り変え振り回されている右腕を
吹き飛ばす
そして
《付与魔術焔》
で右腕の傷口を燃やし再生させないようにする
『雪血刀』で斬り裂き ひとまず一体を仕留め
残り二体も同じ方法で仕留めきる
「終わりましたよ」
「ん、こっちも終わった」
討伐と同時にネオも拠点を作り終えた
「二人ともお疲れ様」
「ん、サエルこんなの簡単簡単」
「再生能力は厄介ですけど、一撃で仕留めることは
出来るので簡単でしたよ」
「リク君戦い方を見せてくれてありがとう
サエルから聞いたけど、
うちのギルドに今後所属するんだよね 歓迎するわよ」
「カエデ ありがとう
このイベントが終わったら所属しようと思ってます」
「ん、リクリク所属楽しみにしてる」
「おぉリク君所属するんッスね!
それなら連携をもっと高めて行こうッス!」
俺はサエル達のギルドに所属することを全員に伝えた
完成しました
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