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雪血 初陣

33話

『大剣 雪血』

攻撃時、氷属性を付与

自身の血液を凍らし、射出や罠などの様々な攻撃用途として使用可能

そして、血液を使い別の武器に変形することもできる


始めに

血液というのは、

基本的に攻撃や防御などに使用することは出来ない


人間種(ヒューマン)や他種族では

血液を使用しながらの戦闘の心得は無い

しかし、ヴァンパイアなら

血液を使用しつつの戦闘の心得は持っている


血液を凝縮させて別の形へと創り変える

血液創造(ブラッドクリエイト)


体内の血液から体外の血液を自由自在に操作できる

血液操作(ブラオペ)


敵の血液を回収して、自分の血液へとしてしまう

血液吸収ブラッドドレイン


その血液を貯めていき好きな時に使うことが出来る

血液貯蓄


この武器の前の持ち主は、

人間種(ヒューマン)であった


これらヴァンパイア限定のスキルが使用できない故に

血液消費のデメリットがデカすぎて

『大剣 雪血』を使いこなせていなかった


だからこそ、あの大男は

決闘では武器の変形だけに血液を使用して

攻撃方法の一種の血液の氷結攻撃はせずに、

氷柱だけの攻撃をメインとしていたのだ


血液というのは、

基本的に攻撃や防御などに使用することは出来ない


人間種(ヒューマン)や他種族では

血液を使用しながらの戦闘の心得は無い

しかし、ヴァンパイアなら

血液を使用しつつの戦闘の心得は持っている



でも

ヴァンパイアの俺なら

『大剣 雪血』

を十二分に使いこなせるんだろうな



血液消費の方は貯蓄の血液を使っていけば、

身体に悪影響を及ぼす事は無いだろう


それに、俺なら氷結攻撃や氷柱を上手く使いこなせる

自信もある


けど、俺が大剣を使うと武器に振り回されて

隙が生まれる可能性があるんだよなぁ


だからこそ俺は、今まで

タガーや刀など片手で扱える武器を血液創造(ブラッドクリエイト)

創造していたんだしな




まずは試しに、血液を消費して大剣からタガー2本に

分裂させてみた


タガーに分裂させた 雪血 を使って

サンドゴーレムの槍を斬ってみる



「うん、やっぱり大剣より片手で扱いやすい武器の方が俺には馴染むな」


まぁ、ステータスを上げていけば

大剣や鎌を上手く使いこなせる日が来るのかも

しれないけど...






とりあえず今やるべき事としては

一度でも避けるのに失敗したら、

連続で攻撃を食らってしまう程の砂の槍の対処だな


その為にも足を止めて移動させないようにする


分裂させたタガー1本を

サンドゴーレムの足元に素早く投げつける


地面に刺さった事を確認してから

雪血の効果を発動させて、

俺は地面と足を同時に凍らせた上に

氷柱攻撃を繰り出し、身動き取れないようにする


「よし、これで少しの間時間を稼げる」


問題はサンドゴーレムをどうやって倒すかだよな

基本的に砂でコアの部分を守っているし、

砂の供給を止めるために地面を凍らせたけど

広範囲に凍らせなければ、


結局の所

両腕を地面に置いて、砂を自由に操作して攻撃を

放つだけだろう...


その瞬間、

砂の槍が俺に向かって大量に発射された


俺も

こういう攻撃がくるのは、予想していた。



但し

さっきの攻撃は、タイミングがバラバラだったから

避けることができたけど、

同じタイミングで尚且つこの大量広範囲攻撃は

普通に防いでも、数で殺られるだけだ...



但し、それは普通に防いだ場合だ...







「けどな、俺もさっきまでの俺とは一味違うんだよ」


これは一か八かの賭けでもある


成功したら

サンドゴーレムの動きを完全に止められる


失敗したら

俺は殺られてリスポーンし、ネオさん達との合流に

時間がかかってしまう


でも、一か八かの賭けというのは

結局の所やってみないと結果何てものは見えてこない


俺は

やらないで後々後悔するよりもやってみて後悔した方が成長に繋がると思っている


砂の槍が目前に迫ってくる


(こういう死に繋がる危機感っていうのは

現実でそうそう味わえるもんじゃない

やっぱり、

ゲームは何と言っても楽しい

それに

俺を1つ上の段階へと成長させてくれる)


俺はそう思いながら、

貯蓄している血液を砂の槍に向けて放出する


「触れたものを全てを凍てつかせ《氷血液フリージングブラッディ》」

放出した血液は大量の砂の槍に掛かり、

その先に居るサンドゴーレムの手足にも掛かる


氷血液フリージングブラッディ

血液が触れると

触れた先からじわじわと凍っていく


大量の砂の槍も凍って地面に落下していく

最中に

サンドゴーレムの手足も完全に凍りついていた


「賭けは俺の勝ちだな」


後は胴体にあるコアを破壊すれば終わりだ


雪血タガーの1本を

血液を消費して刀に変形させる

但し、1本の状態で変形させたからか

普通の刀と比べると刀身が短い


疾風ハヤテの効果は残り3分で切れる

付与魔術エンチャントマジックは使い方によっては使いやすい魔術である


しかし、デメリットも存在する

バフがない時の動き方と

バフが掛かっている状態での動き方に違いが出てしまい

隙が生まれやすくなるのだ


だからこそ、残り3分で片をつけないといけない


しかし

胴体の部分にはまだ砂が残っている

「この状況を打開する為には砂の鎧を突破して

尚且つ、コアにまで届く攻撃を

繰り出さないといけないよな」

さてと、そうなるとあの技で砂を蹴散らしてみるか


俺は、翼を思いっきり羽ばたかせて

サンドゴーレムの懐に瞬時に入り込み


「《スパイラル スティング》!」

を砂の鎧に向けて放つ


切先の触れた箇所から、砂に波紋を描きつつ

徐々に砂の鎧に穴を開けていく


「クソ、砂の鎧分厚すぎるだろ!」

俺は、砂の鎧が分厚すぎて何回も何回も

《スパイラル スティング》を放った


よし、あともう少しで穴を開けられ...


その瞬間

サンドゴーレムは胴体の砂を操作し、

俺を捕縛しようとしてくる


(ここで、抜け出すタイミングを間違えたら捕まる)

でも俺は

捕縛される寸前に、最後の

《スパイラル スティング》をお見舞する


だが俺はこの行動に後悔した

「抜け出すタイミング完全にミスった

捕まったら、絞め殺されて終わりだ...」


捕まる瞬間、何処からかヒビが入った音が聞こえた


まさかと思い、俺は切先を見てみる


そこには

砂の鎧は完全に砕かれて大きな穴が開いており、

その先に

サンドゴーレムのコアみたいな物が見えている


でも

「捕縛動作は続行するんだね」

しかし、砂の鎧が砕けた事により

スピードは落ちている


俺はその隙を見逃さず、血液創造(ブラッドクリエイト)タガーを

コア目掛けて投げる


タガーは弾かれることなく、突き刺さった


俺は手に持っている雪血刀と地面に突き刺さっていた

雪血タガーを血液操作ブラオペで操り

捕縛攻撃を切断する

「ふぅ、これで倒せたかな」


けど、変だな

サンドゴーレムは何で消えないんだろう?

つまりまだ生きている?


俺は、血液創造ブラッドクリエイトタガーを

普通に回収する為に

不安定な足場からコアを覗いてみる



この瞬間、コアからビームが飛んでくる


「ビーム撃ってきやがった

マジかよ...かっけぇな!」


ファンタジーの魔術もそうだけどSF系の武器も

男心に刺さりドキドキとワクワクが止まらないな!



《ピ・ピ・ピ⋯コアの損傷を確認 自爆攻撃を発動》


その後、すごい爆発が辺り一面を巻き込んだ

久しぶりに、長くなった話だと個人的に思います

最近は2000文字前後の話が多く物足りないと

感じているかも知れません。

本当は、話を繋げても良いと思いますが

次回の話を期待させようという意味も考えて

少し短くなっています。

多分今後も短かったり、長かったりとバラバラですが

是非とも感想お待ちしております

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