事実 そしてフィールドへ
30話
トップギルドのプレイヤー達なら
攻略していてもいいのに...
なんでまだ3番目の街を、攻略しているんだ?
「実は僕達も4.5番目に繋がるフィールドをLvが
低い状態で何とか攻略したんだよ」
「でも、
ボス戦が始まった途端にボスのLvが急激に上昇して
瞬殺されてね
だから僕達の予想として2番目の街【セカンス公国】から3つの分かれ道があるものの、
順番に攻略しないと4.5番目の街に行けないように
なっていると思うんだ」
「なるほど、そういう仕組みですか」
マジか 分かれ道があるから自由に攻略できると
思っていたのに、こういう展開になるとはな...
「それじゃあ、さっき言った通りに4日後にもう一度
集まろうか」
「了解ッス!」
「サエル、私はリクリクと一緒に行く
それとカリンにもついてきて欲しい」
「私ッスか?」
え、初耳なんですけどネオさん...
「ん、カリンの獣人特有の気配察知能力を
私とリクリクの連携に組み込みたい」
それも初耳なんですけどネオさん...
「確かにイベントの為にも連携は必要ッス...
分かりました、ついて行くッス!」
勝手に決められても困るんだけど...
てか俺の意見は誰も聞いてくれないの?
「じゃあ、リクリクひとまずフィールドに行こう...」
「はぁ分かりました 行きましょうか...」
「皆さん、行ってくるッス!
3日後にまた合流しましょうッス」
本当は1人で攻略しようと思ってたけど、イベントの為に
連携は必要だよね
仕方ない 行くか
【セカンス公国】から【サティード】までのフィールド
【サティ砂漠】
水平線の彼方まで砂漠が続いており、全フィールド中
1番街までの距離が長い
水平線の彼方に何かが見えてもそれが本当にあるとは
限らない
ま、マジか...
いつかはフィールドに出会うと思っていたけど
「あ、暑い 」
日光ダメージが
砂漠だからダメージ10に悪化しているんだけど...
「リクリク平気?」
「リク君平気ッスか?」
俺は今の現状を伝える
「ヴァンパイアのデメリットの日光ダメージで
普通ならダメージ1なのがダメージ10に悪化していて
しかも10分毎のダメージが5分毎に変更だったり
ステータスの数値も半分になっています」
正直、日陰の所で休みたい
「まだ、歩いて30分しか経ってないけど
あそこの岩陰で少し休憩を取ろう取ろう」
「了解ッス!」
岩陰...少し休める!
岩陰という単語を聞いた俺は全速力で
岩陰に向かって走る
「ん、リク君止まってください
それは罠ッス モンスターッス!」
「へ?」
岩陰と思って近づいたのだが、
岩が急に動き出し《サンドゴーレム》が現れた
「このフィールドは、偶にモンスターが岩や地面に
擬態していることがあるんス!」
サンドゴーレムは発狂しながら、俺めがけて
拳を振り下ろそうとしてくる
俺はすぐにでも避けようとしたのだが、
ステータス半減に加え強い倦怠感の影響で
吹き飛ばされてしまった
「リク君!」
「カリン、リクリクを助けに行って
ゴーレムには魔術は効きにくい
でも、足止めぐらいならできる」
「り、了解ッス
すぐにリク君を救出して戻ってくるッス!」
地面が砂だから移動する時に砂に足を取られないように気をつけて動く
「相手はサンドゴーレム
氷魔術で足部分を固めて時間稼ぐ稼ぐ 」
じかんかせぐためにも
《飛行》
空中から魔術で仕掛ける
《サンドゴーレム》
胴体と頭は岩や鉱石だが、四肢は砂で構成されている
砂に密着さえしていれば四肢の再生が可能
そして砂を自由自在に扱える
ただでさえ魔術が滅多に効きにくいゴーレムが
砂を纏って活動する
魔術系としてはこれほど厄介なモンスターは
そうそう現れない
火魔術はゴーレムタイプには効かないし
風魔術を放っても、失った砂を補充するだけ
水魔術は良いと思うけど全身に掛けても
結局別の砂を纏うだけになるなる
他の系統の魔術も足止めには使えない
まぁ氷魔術でも足の砂を解除して別の砂に変えれば
いいと思うけど
他の魔術よりは足止めできるはず...
「リクリクが来るまで粘る 粘る」
「それにしても、リク君どこまで飛んだんスか...」
飛ばされた方向を探しているのに全然見つからないッス
ギルドマスターから話しを聞いた時は凄いと思ったス
けど、ヴァンパイアにもデメリットがあるんスね...
「リク君〜居たら返事して欲しいッス〜!」
砂漠のフィールドは迷子になる危険性があったス
人探しの難易度が高すぎるッスよ〜...
うぅ身体が重い
「この日光の弱点を克服しない限り
3番目の街【サティード】に着く前にモンスターに
殺られる...」
今持っているスキルで、動けるようになるのは...
「一体何を使えばいいんだ...」
「あ、やっと見つけたッス!
リク君無事ッスか?」
「あ、あぁカリンさんギリギリだけど大丈夫です...」
「一緒のグループになるんで敬語じゃなくていいッス」「分かりまし、いや分かった」
「それよりも、ネオさんが1人でサンドゴーレムを
足止めしているので早く向かうッス!」
「でも、この日光が照らし続けている間は
足手まといになるだけだよ」
「日光が当たらないように遮断したり囲むとかして
動ける方法は無いんスか?」
遮断に囲む... あるじゃねぇかよ
あの『ユニークスキル』を使えば日光の弱点を
どうにかできるかもしれない...
感想是非ともお待ちしております
更新のペースがバラバラですみません