夏イベント
26話
そうだ、サエルさん達にも俺が現実でMOFの力を
使える状況を伝えてみようかな?
「皆さんに一つ質問何ですけど、もしゲームの力を
現実で使えたらどう思います?」
「そんな事は起きないと思うけど、もし使えたら
夢があるよね」
「うんうん、現実で使えたら楽しそう!」
「万に一つ起きねぇと思うが、使えたら色々と
楽しめそうだな」
「ん、夢広がる広がる」
まぁ、夢物語だと思うよね
「あはは、ですよね...
すみません変な質問をしてしまって...」
やっぱり、信じないよな...
そりゃあ、俺だって現実でゲームの力を使えるのは
嬉しいけど、何で使えるようになったのかが
気になるし
もし、俺以外にも使える人が出てきたらこの謎も
分かるのかもしれないけど
「そうだ、陸君に一つ提案なんだけど今日のアプデ後
から開始される協力イベントを僕らと一緒にやらないかい?」
「え、逆に俺何かと一緒にやってくれるんですか?」
「陸陸は、自分の事卑下しすぎ
凱に勝ったのは凄い自信持って」
「ありがとうございます音緒さん」
「それじゃあ、陸君も参加するとして他のメンバーは
僕達のギルドから3人募集をかけようか」
「まぁ、その方がリクも気を使わなくて済むからな」
「ホームページとかを見て情報収集をしたんだけど
今回は夏イベントらしくて、イベント期間の1ヶ月
参加する全プレイヤー達をイベント限定フィールドに集めてモンスターが落とす風鈴をグループで集めるらしい」
「何で、風鈴なの?」
「バカ莉嘉、夏の風物詩の一つに風鈴あるでしょ...」
「ムッ、またバカって言ったな〜!」
「バカな莉嘉が悪い悪い」
「それに、イベント限定フィールドでは水着を買えるってホームページに書いてあったよ」
「水着ねぇ、ってことはフィールドは海が近いのかもな」
「イベント限定フィールド...それってつまり
近くに街が無いってことですよね?」
「あ、確かにそれは盲点だったな
そうなると食料も現地調達になるはずだね」
なるほど食料つまりモンスターが落とす素材で
食事をするってことか
「え、だからこのアプデでスキルの追加を...」
「確かに、料理のスキルを追加するのがこのタイミングは偶然にも程があるある」
「なるほどね、運営もイベントに合わせて考えて
スキルを追加したってことか」
「ねぇ、街が無い可能性があってこのタイミングで
料理のスキルを追加するのは何となく分かったけど、
野宿になるってこと?」
「まぁ、そうなるかもね」
「莉嘉、そこは安心 最悪魔術で簡単だけど家作る」
「それじゃあ、俺もPKが起きないように血液を使って家の周囲に侵入されないようにするので
その点も含めて安心できると思います」
「確かにイベントアイテムである風鈴をプレイヤー
から奪うPK達が現れてもおかしくないね」
「PK達を意識しながら寝るのは睡眠不足に繋がるだろうし心身共にすり減るだけだろうな」
「ん、凱の言う通り」
「まぁでも、私達トップギルドメンバーに陸くんも
参加するんだから夏イベントを優勝することもできるんじゃない?」
「いや、莉嘉今回はグループでの協力イベントでもあるから睡眠を交代で取れば、一日中イベントアイテム
を集めるグループも出てくると思うよ」
「ん、私達は睡眠はしっかり皆で取るから
そこで差広がるかも でも、それは差広がった分を
起きている間に頑張ればいいだけだから、正直優勝
できるかは五分五分」
「まぁ、その辺はイベント始まって考えることにしよう今考えても他のプレイヤーがどう動くかによって
対応も変わるからね」
確かにイベントが、始まってみないと分からないことだらけだよね 初めてのイベントなんだし
ただ、楽してイベントアイテムを手に入れる為にPK達も襲ってくるだろうな
「アプデが15時に終了して、夏イベントは現実の17時
から開始するって今ホームページに追記されたね」
「1ヶ月ってことは、現実では何時間経つんだっけ?
MOFの1日が現実で30分だから...」
「だいたい 15時間30分現実では経つことになる」
「さすが音緒頭良い〜」
「バカな莉嘉に言われても嬉しくない」
「な、またバカって言って!」
「ひとまず15時まではゆっくりしようか」
「その方がいいかもしれませんね」
15時になり、俺達全員はゲームにログインした
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