初めてのクエスト
第19話
簡単に言うと
ギルドの冒険者はF〜Sの階級で分けられる
Sより上も存在するが、滅多になれないらしい
このセカンス公国にしか冒険者ギルドは無くて
B級から上はもう居ないらしい
その理由としては
自分達でギルドを設立するからである
冒険者ギルドを3番目の街以降に建てても
プレイヤーは
自分達のギルドに所属しているので、建てても無駄
というのが理由らしい
プレイヤーのギルドに所属する為には、最低でも
DかCにならないと所属ができないらしい
そりゃあ、F.Eの初心者よりできるだけ
強いやつが入ってくれないとギルド的に困るもんね
「冒険者ギルドに所属するより
プレイヤーのギルドに所属した方がそりゃあ
メリットがあるわけだ」
階級の上げ方は
クエストの達成回数か上位の階級のプレイヤーを
決闘で倒すことによってランクが上がると
「おいおい、チビ助 ここはおめぇみたいなガキが
来る所じゃねぇぞ」
さてと、
クエストを受けるか上位プレイヤーと戦うか
まぁ上位の階級のプレイヤーと戦って
C.Bになった方が絶対得だよな
「ん〜、でもなどうやって上位プレイヤーと戦うかだよな」
やっぱりクエストを一度は受けてみるか
F級の俺でも受けられるオススメのクエストは
やっぱり、
ゴブリンやウルフの討伐
えっと、【ファーミット草原】のボスエリアから
【セカンス公国】の南門までの間に
出現するモンスターの討伐
なるほど、このクエストなら一度は戦闘経験がある
俺でもできそうだな
「よし、このクエストを受けてみよう」
えっとクエストの受け方は
《ゴブリン討伐クエストを受注しますか》
「紙に触れると受注するかの確認が出る感じか」
とりあえず受注して
まぁ装備はこれでも大丈夫だと思うし
直ぐに終わらせてこようっと...
「このチビ助、俺様を無視するんじゃねぇ!」
ん、パッシブスキルである
《行動予測》と《見切り》が発動?
ふと見上げると、大男が俺に向かって拳を振り下ろそうとしているのが見える
「(何だ、コイツ?急に攻撃してきやがって)」
まぁとりあえず避けるか
《《行動予測》と《見切り》が熟練度MAXになりましたスキルを統合し進化させます》
おぉさっき読んでいた本の通りスキルが統合された〜
「統合スキルゲット〜 よしよし、このまま
ゴブリン討伐も頑張っていこう」
《スキルの統合が終了
《未来予知》に変更されました》
「このクソガキ、俺様の攻撃を避けるんじゃねぇよ!」
俺はすぐに冒険者ギルドを出発して南門に向かって
走った
冒険者ギルドに怒り狂ったプレイヤーが居たこと
など知らずに...
今回のゴブリン討伐は何故か分からないが
大量発生したらしく
「クエストの内容は5体で1案件になる感じか」
まぁ昨日の俺と違って
針千本や新しく習得した
血煙・ 血層・ 血地面
があるし
俺の武器は
リボルバーと血液創造で創造した刀だけ
一応、もう1つ武器作っておくか
《血液創造 鎌》
「あれ、思った以上に大きいサイズになったか」
《血液創造の派生スキル《血液操作》を習得しました》
このスキルが俺の想像通りなら...
よし、鎌を小さいサイズにできることができたな
その後俺は
出現予想ポイントの森林内部まで歩いて向かう
前と同じように
ゴブリンに敢えて見つかり、その上で仲間を呼ばせ
大量に倒して経験値を稼ぐつもりが...
俺の考えは
少数のゴブリンとの戦闘中で甘いことだと気づいた
「よし、5体との戦闘は連携にさえ気をつければ
戦えるな」
その時、
仲間を呼んだ気配を一切感じなかったのに
思っていた3倍の数が
ぞろぞろと出てきた
「え、呼んでいる気配なんて一切無かったのに」
仲間を呼ぶとしても、最悪10体くらい呼ばれると
覚悟してたけど
まさか、30体とは...
てか、なんでこんなにゴブリンがぞろぞろと来たんだ?
そんな考えをさせる暇を与えないように
ゴブリン達は
弓矢を放ち、弾いた瞬間を狙うように
槍兵が挟んで攻撃してくる
「くそ、相変わらず連携が上手だな
だが前にもこんな攻撃されたから
こんなので俺にダメージを与えられると思うなよ」
弓矢を銃弾で相殺してから
左右の槍兵は針千本を使い
針を幾本も重ねて形成する
針盾
上手くいったようで
槍は弾かれ何処かに飛んで行った
「弾かれた反動でがら空きなんだよ!」
俺は針盾を解除し
左右にいるゴブリンに向けて放つ
「よし、まず2体」
その瞬間
火球が飛んできた
あっつ!
ギリギリの所で避けられたけど
「砂煙が凄いな」
けど、ちょうど良かった
スキル《レーダー》を使い敵の位置を特定
透明と気配遮断で気配を完全に消し
《血液創造》でタガーを
新たに作って、地面に降りる
「新しいスキル《血地面》」
このスキルは俺を中心として広がって発動する
ゴブリン達の足に血液を大量に付くように操作する
その後
すぐさまスキルを解除する
そうすると
血液に変わっていた地面が元の地面に戻り
ゴブリン達は身動きが取れないようになる
「よし、上手くいったな」
ただ、初めて使うスキルで熟練度も低いからか
そこまで広がらず周囲にいた10体しか封じられなかった
「まぁ、身動き取れないんだし
いくら騒いでも殺られるのは決定事項だよね」
俺は鎌にチェーンを付け
ゴブリンに向けて投げつける
「元々、近距離武器は遠距離が苦手だったけど
チェーンを付けることにより戦闘方法が
一気に変わって、遠距離攻撃もできるようになる」
我ながら、鎌にチェーンを付けるのはいいアイデアだな
ゴブリンの首を飛ばしたあと、チェーンを回し
残りの身動き取れないゴブリン達を倒す
「あと、残ってるのは片手剣・弓・魔術師
まぁ遠距離攻撃に気をつければ行けるね」
でも、なんでゴブリンがこんなに来たんだ?
「これであの、チビ助もゲームの恐ろしさを知ることができたろう
俺様を無視するからMPKなんてのに、襲われるんだよ」
「まぁ、経験値になってくれるから
どうでもいいか」
感想お待ちしております