表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/63

現実世界

第15話完成しました

俺はアラームの音で目が覚めた

「あぁまだ眠い、学校サボりたい〜

てか、今何時...」

まぁ家から学校まで徒歩で20分だし

朝メシ食べてゆっくり服着替えよ






時計の方をちらりと見てみると

7月20日 (金)8:20 になっていた


俺はその瞬間、一気に顔色が青ざめた

「やば、45分からHRなのに」

今から服を着替えたりして早くても

30分には家に出れるから

めっちゃ走って学校に向かわないと!


すぐに身支度を整えて

勢いよく家を出て学校に向かう

「あぁ〜もう最悪!」


はぁ、こんな時ゲームのスキルが使えたらいいのに

まぁそんな事現実で起きるはずないけど...


あれ、昨日と違って今日はなんだか身体が軽いな

「それに何か、めっちゃ速く感じるな」


これなら45分前に着くはず!



あともう少しで学校に着くな

えっと今の時間は

8:39

ギリギリ教室に入ってチャイム鳴るかな

程度だろうな


「え、嘘!やばいやばい

先生校門を閉めようとしてるじゃん」


ちょ、待って待って 流石にそれは無いって


意地悪な先生なのか

俺の姿を確認して今すぐにでも校門を閉めようと

動きやがった


「遅刻したら反省文1枚書くのは

面倒くさいしゲームする時間減るからそれだけは!」



校門が閉まる直前に

俺は勢いよくスライディングし校門が閉まる直前に

滑り込み、何とか校内に入れた


「おい、こらお前遅刻だぞ!

今から生徒指導室に行って

何で遅刻したのかをきちんと反省文に書いてもらうぞ」

「いやいや、遅刻じゃあないですよ

HRまで後3.4分ありますし」


「一生徒が俺に口答えするな!」



「(この体育の猿渡先生嫌なんだよな

何故か俺の事を嫌ってるしな

てか、顔は猿というよりゴリラじゃん

力や圧迫感を与えてビビらせて悦に浸る性格だろ)」


こんなにも教えに向いてない人が

なんで教師なんかやっているんだよ!


「おい、聞いているのか!」

「あぁ、はいはい

次から気をつけるんでもう教室向かっていいですか?」

まぁ、嫌われている理由には少し心当たりあるけど

はぁ〜教室行きたい...


「あら、猿渡先生 うちのクラスの生徒が何か

問題でも起こしましたか?」

「これはこれは、名華先生

いえ、遅刻している生徒を発見したので

生徒指導室に連れて行こうとしているのですが、

素直に着いてきてくれなくてですね...」


「そろそろHRも始まってしまいますし、

私の方から遅刻しないように注意しておきますので、もう一緒に教室に向かっても?」

「それはもちろん、どうぞどうぞ

さすがに先生が遅刻するのはまずいですもんね」


やばいな

ゴリ渡(猿渡)の野郎 下心見え見えだっつうの


「助かったよ 名姉ちゃん」

「リク、いや加賀美くん これからは気をつけて

くださいね

タメ口はまだしも学校では、

その呼び方は気をつけるように」

「あぁ、分かったよ 名華先生」


そう名華先生は俺の姉ちゃんである


学校では 加賀美 を名乗らずに、母さんの旧姓

佐々木 名華として過ごしている


何故母さんの旧姓を名乗っているのかは分からない


学校では、先生をしており

弟の俺にもきちんと一生徒として平等として接している

たまに、フォローしてくれるけど...

ありがとう 名華姉ちゃん


「私は一度職員室に戻るから先に教室に向かってて」

「わっかりました〜 先に教室に向かっています」


えっと201.201教室 あっぶねぇ

今44分とかめっちゃギリギリじゃん


教室のドアを開けると

クラスメイトの視線が一気に俺に刺さる

そして同時にチャイムも鳴る


「(嫌だ嫌だ この注目のされ方苦手なんだよな...)」

さっさと窓側の1番後ろの席に座ろっと


「おぉ、陸氏 おはよう」

「あぁおはよう オタク」

「今日もゲームのやりすぎで遅刻ですか?」


こいつは【近治 卓男(こんち たくお)】俺の隣の席に座っている

オタク友達である


「あぁ、実はな 昨日からMOFを遊び始めてさ

そこまで長時間プレイしたつもりは無いんだけど、

起きたのが8時20分で

朝メシ食わずにめっちゃ走って学校に来たわ」

「それは災難だな陸氏

それにしても、あの人気作MOFを手に入れて遊ぶとは

流石だね」

「それはどうも オタクは遊んでないのか?」

「僕はVRゲームでも恋愛ゲームの方が好きですから

戦闘系のゲームはからっきしダメで」


「へぇ〜そうなんだ」

「僕も、MOFはやりたいのですが

人気作なので入手困難であり遊べない状況って感じで」

「なるほど、確かに人気作だよな〜」


「ちょっと、そこの2人チャイム鳴ったんだから

静かにしてよね」

「あ、あぁ静かにしておくよ」

「すみません静かにしておきます 委員長」


コイツ、オタクと言っても俺や他のオタク友達に

○○氏って呼ぶだけで、見た目は普通なんだよなぁ




それにしても、起きてからずっと目が変だな

「陸氏、どうかしましたか?」

「あ、いや何でもない

俺の気の所為かもしれないから」

「そうですか」


今日が何の日か、俺はすっかり忘れていた

学校で7月20日と言えば


「皆さん、おはようございます

今日は終業式だけなので、HR終わったら下校しても

大丈夫です」

プリントなどが配られ、

クラスメイトが喜んでいるなか


え、今日って終業式なの?

俺は名華先生にバレないように、俯いてスマホで

日付を確認した

「マジか〜」

「何かありましたか?陸氏」

「いやな、今日が終業式なのすっかり忘れてて

普通にいつもなら使う教科書とか全て

バックに詰め込んでさ」


前からきたプリントを受け取りながら

俺とオタクは小声で会話をした

「それはご愁傷さまです」

「ん、あぁありがとう」


「この後、どっか飯でも行かない?」

「すみません陸氏、この終業式後に

今日発売の恋愛ゲームを買いに行くので

ご飯はちょっと難しいかな...」

「なになに、今日新発売のゲームを買いに行くなんて珍しいな」

「そうなんですよ、個性豊かな可愛いキャラ達が沢山いて、細かな分岐ルートもあったりして

夏休み中に全ルート攻略したいんですよ!」

「おぉ、そうか全ルート攻略か

まぁ頑張れよ」


そうこうしてるうちに、HRは終わり

クラスメイトは帰る支度を始めていた

「それでは陸氏、お疲れ様です」

「あぁ、お疲れ」


オタクも早々と支度をし、気がつけば教室には

俺1人になっていた

「さてと、俺も帰りますか」


それにしても、まさか今日が終業式って

さっき気づいたからな

「マジで昼飯どうしよう

購買でパンでも買おうと思ったけど、終業式なら

やっていないだろうし...」


コンビニで何か買うか...

「それにしてもマジで目に違和感を感じるんだよなぁ」


視界の端に何か小さいのがずっと見えているような

まるでMOFの《ステータスウインドウ》が縮小化

されて表示しているみたいに


《《現実リアリティステータスウインドウ 》を起動します》



種族スキル

血液吸収(ブラッドドレイン) 血液貯蓄 コウモリ化 |血液創造 (ブラッドクリエイト)

聖属性ダメージ無効 銀武器ダメージ無効

夜ステータス強化


スキル

行動予測 ドロップ率up(現実では効果無し)見切り

打撃攻撃強化 遠距離攻撃強化

錬成効果up 回避行動強化


短剣攻撃強化 魔力攻撃強化 透明(ステルス)

状態異常付与


ジョブ限定スキル 消音(サイレンサー)

ジョブ限定スキル 早撃ち

ジョブ限定スキル 付与魔術




「は?いやいやいや、さすがにないない

いくらなんでもゲームのやりすぎで疲れていても

これは無いだろ」

あの手のゲームにハマったとしても

現実でこういうの見えたらダメだって...


まぁでも、一応


血液創造(ブラッドクリエイト) 刀》




そう唱えると、

空中に血液が集まり出した瞬間

俺の机にMOFで使用していた刀が置かれていた

「はは、マジかよ

本当に作れやがった」


俺はすぐに血液吸収(ブラッドドレイン)で刀を

消した

「考えることは沢山あるけど

ひとまずコンビニで飯でも買いに行こ」

どうだったでしょうか

感想お待ちしています

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ