ユニークモンスター
第10話完成しました
《ユニークモンスター》
それは
ゲーム内で1体しか確認されないモンスターであり
特定のクエストをやる・行動をしない限り、
倒せないモンスターである。
つまり普通にエンカウントしたら、絶対に負ける
イベントということだ
というか普通にエンカウントすること事態
ほぼ不可能である
という事なんだが、この状況はおかしくないか?
何で【ファーミット草原】
ボス《ビックウルフファング》ではなく、何故か
《ユニークモンスター獣種 疾走のフィリール》?に
なっている?
「ネ、ネオさんこれってどういう状況何ですか?」
「《ユニークモンスター》が存在しているのは
知っている。けどプレイヤー達は1体も
確認すらできてない
私も初めて見た」
「倒せますかね?」
「十中八九負ける
けど、
ボス戦でボスが変わるということも今まで無かった
だから...」
《今回のボス戦 勝利条件 3分間生き残ること》
「やっぱり、討伐じゃなく生き残ることになってる」
「なるほど、3分間なら逃げに徹していれば何とか」
「ギリギリ行ける程度、油断禁物禁物」
『ウ、ウォォォーン』
急にフィリールは吠えた
「スタン効果無し、ただ吠えただけ?リクリク
念の為警戒して」
「分かりましたネオさん」
とは言っても特に動く気配も無いし、
動かないと対応できないんだよな
その瞬間、俺の左手は地面に落ちていた
「は?(斬られた俺が気づかないほどのスピードで)
いつ攻撃したんだよ」
「リクリク回復薬!」
咄嗟にネオさんが投げつけてきたのを反射で空いている右手でキャッチした
「ありがとうございます」
目にも止まらぬスピードってこういうことなのか?
フィリールは1歩も動いてないように見えたが…
『ウァァァーン』
また、吠えた
「さっきとは違う吠え方ということは違う攻撃?」
「ネ、ネオさん!う、後ろ!」
背後から来る攻撃にネオさんが気づいてない事に
俺は気がつき、
ネオさんを庇うように攻撃を受けた
「リクリク...いったい何が起き?」
「ネオさんの背後から攻撃がきていたのに、ネオさんは気づいてないと思い庇いました
迷惑でしたか?」
「迷惑なわけない助かった」
「回復薬飲ませてもらいますね」
ふぅ危うく死ぬ所だった、ある意味当たった箇所が
背中で助かったな
その時、視界の端に噛みつき攻撃のモーションに入った
フィリールが見えた
「ヤバい、すみませんネオさん!」
俺はネオさんを勢いよく蹴り飛ばした
『ガォォォーン』
噛みつき攻撃が当たることはなかったが、
余波で俺も吹き飛ばされた
「(ヤバい吹き飛ばされているから身動きが受け身すら
取れない)」
『ウォォォーン』
「ヤバイヤバイ、反応すらできなかった不可視攻撃が...」
俺はこの時、空を見上げていたから
この不可視攻撃のからくりに気づけた
いやこの攻撃は不可視攻撃何かじゃない
「その前に、この攻撃を避けたいけどできないな」
HPとVITの数値に賭けるけど、
《血液創造ドームシールド》
で俺を囲むようなシールドを創造
ドームシールドのおかげで
何とか攻撃を防ぐことに成功はしたが、
《血液吸収》で使用した血液を
戻そうとした時に気づいた。
あの攻撃を防いだ瞬間に凝縮していなかったからか
シールドが破壊され、使用した血液が四方八方に
飛び散った事に
「まぁ、まだ貯蓄は沢山あるし
今度はきちんと凝縮しないとな」
貯蓄990/1000残ってるから
生き残る事ができるように全て使うつもりで行くか
『ウゥゥゥ』
俺の目の前には
目を細め不敵な笑みのフィリールが見える
「こいつ、完全に俺の事ナメてやがるな」
スゲェムカつくんだけど
このオオカミ野郎
優しい
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