断章:Luminous-Sunshine【N³】
私―――ミモア・アシモフの生まれてからこれまでの話をしようと思う。
と言っても、生まれた時の記憶なんてありはしないが。
私は―――聞くところによると、それはそれは恐ろしい産まれ方をしたそうだ。
母の腹を貫く蝙蝠の翼、親に似つかぬ真っ赤な瞳と銀色の髪―――それから母が最期に遺した聖母のような微笑みと、たった一筋の涙。
父は激昂して私を殺そうとしたが、心優しい父にはそんな事は出来ず―――そうして生まれながらにして地下牢で暮らし始めた。
物心がついて初めて覚えた言葉は、「化け物」と「愚図」だった。
それだけで、自分が何をしたかを―――否、自分の罪を自覚するには充分だった。
地下牢での生活は退屈だった。
星を眺める以外にすることはないし、面白みのない真っ青な空が恨めしく思えた。
私が年を数え始めて丁度四年目の頃。
客観的に見て凡そ八歳になったころ、彼女がやって来た。
見た目からして私の一つか二つ下くらいの、少女だ。
自己紹介をされた。
聞くところによれば彼女はアシモフ家の跡取りだそうで―――私とあったのは単なる偶然であったようだった。
父は再婚して私の妹―――と言えばあまりにもおこがましいが、血縁的には腹違いの妹、と呼べる存在を作っていた。
父は全く笑顔を見せない、と悲しげに少女は言って―――それから私に笑顔を向けながら、又来るという言葉を残して立ち去った。
それからは毎日のように妹に会って、、、夢のような日々が続いた。
そうして何ヶ月か経った頃―――もう会えない、と、そう言って彼女はそれっきり顔を出さなくなった。
それから私は大人に連れて行かれて―――■■■■■■、■■■■■■、■■■■■■■■■■、■■■■■■、、、■■■■■■■■■■■■■■■。■■■■、■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■。■■■■■■■■。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
―――そうして何日かたった、日のこと。
大義を得ただけの彼らは私の身体をいたぶることを愉しみにしていて―――そんな地獄にもう一度天使がやって来て、、、嗚呼、そうだ。
私の愛する妹が、私のもとにやってきて―――それで私を外へ逃して―――それで―――それから記憶がない。
大切なことだということしか憶えていないけれど、大切な事だ。
まぁ、そんなのどうでもいい―――
私は私の妹を護れればそれで良いのだから。
3人に紛れた虚幻は、やがて―――