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Memories ∑den【Prelude to Moment】  作者: Victory Declaration,
第零楽章:FREE FALL
1/11

先史ー機神と神々の戦いと、その終結ー

戦争というものは、いつの時代であろうと痛ましさと悍ましさ、そして———快楽に満ちている。

敵を打ち滅ぼし、そして屈辱を与えながら殺す。

自分がそうされるかもしれない、という可能性に体の芯が震えるほど恐怖し———そのうえで今生きている事に信じられない程の優越感を覚える。


『貴方は本当に戦いが好き』

「そんなことは無いですよ———生きている事に幸せを覚えているだけに過ぎません」


しかし、その幸せもすぐに消えて無くなる。

それは、この喜びの正体が優越感であるからに他ならない。

優越感とは自分に近いものに対して感じるものだ。

死人に、、、否、死んだ神に優越感など感じるはずないのだ。

そこにいるのは敗北者であり、それ以上でもそれ以下でもないからだ。


『———矮小なる人間ごときがあまり調子に乗るな』

「!!」


背後から声が聞こえた。

冷たい、唯々冷たいその声が聞こえた頃には———既に戦いが始まっていた。


「———『黒炎』」

『蓮花』

「『廻天』」

『桜花』


その戦いは、魔術の撃ち合いから始まった。

色とりどりの魔術が入り乱れ、周囲が昼間のように照らされる。

それはまさに神話の戦いで———彼が生を実感する唯一の瞬間だった。


『やるな人間———』

「まだ何もしちゃいないさ、、、【神斬】」

『次は魔法剣か、、、よかろう【雪華】』


周囲が一気に暗くなり、鋼同士がぶつかり合う音が響く。


「【栄華】『天昇』『流天』【影斬】―――」

『ほう、、、剣技の間に魔法を挟むとはやりよるな―――』


受け切られた―――


『だが、神には及ばぬな―――【■■■■(桜花一天)】』

「―――!!!?」


全身から血が吹き出す。

不思議と痛みは感じない。

どころか世界がゆったりと進んでいるように見える。


『神殺しの勇者、だったか?その歳でよくぞここまで鍛えたな―――名を聞いておこう』

「俺の名前はアル・レイヴンズ・プライド―――この世で最も美しい記憶の女神の眷属だ」

()()()()()()()()()()

「、、、お見通しか―――そうさ。俺はアルじゃない―――俺は■■■■だ。尤もこの世界じゃあ発音すらできないが」


『ふむ―――お主の勇姿に免じてこの女神は封印に留めておこう』

「感謝する」

『お主は、、、転生するのだろう?更に強くなって―――』

「そうさ―――ところでお前の名前は?」


溜息をつきながら答える。


『私は武神、、、名前はまだ無い———というより忘れた』

「そうか、、、ありがと———」


そこで体力の限界が訪れ、俺は意識を手放した。



■■■レーテーの廻天に逆らえ。■■■


『また君か———まぁ良いか、まだやりたいならやらせてあげよう 』

「すまんな」

『けどこれが最後だぜ?———頑張れよ』


■■■レーテーの廻天を断った。■■■

■■■勝利の女神が捕縛された。■■■

■■■王冠は機神の物となった。■■■

■■■花月の女神が捕縛された。■■■

■■■地上から花が消えました。■■■

■■■麗月は機神の物となった。■■■

■■■記憶の女神が封印された。■■■

■■■勇者の記憶が封印された。■■■



■■■そして勇者は目を覚ます。■■■

最初だから短め。

ユルシテッ!ユルシテッ!

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