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王との謁見(1)

どうもスカルです

読んでくださりありがとうございます

まだまだコメントお待ちしておりますのでお願いします

“勇者より人間を一人仲間にしたとの報告が”

“ほう…人間を仲間にしたと。そいつの調子は”

“連絡によるとすでに何人もの人間を斬っているそうです”

“それは本当か、だとすると少しだけ期待できるかもしれないな”

“ええ、会うのが楽しみですね。父上”


「ここがお前の王の城か」

かなり大きくて立派だな。

あ~ゲームとはいえちょっと緊張するな。

“いや、そこはOrangeの社長の家になります”

Orange?

そんな会社があるのか?

って待て、ここってファンタジーの世界だろ!

会社とかふつうあったらダメだろ!

「Orangeって?」

お、聞いてくれるのか。

“大手のテクノロジー企業だよ”

……

いやそれリンゴのあれやん?

絶対スティーブおるやつやん?

いや、それはわからないからな。

もう考えないでおこう。

にしてもファンタジーの世界はすごい。

なんというか空気が澄んだような、いつもとは違う雰囲気だ。

ところどころ建物が浮いていたり、見たことない動物がいたりして楽しい。

ここでは勇者の後をついていき城まで行けば物語が進む。

勇者はおそらく決められた道を同じスピードで歩いている。

そして時々勇者が後ろを見てくるので、その時に後ろに立っていなければいけない。

つまりそれ以外はどこかに行ってもいいということだ。

ここのシステムは楽しくていいと思う。

ただそれはこの世界が作りこまれていたらの話だ。

さっきから何度も試しているが、道より外は見えない壁で覆われている!

それこのシステムつけた意味なくないか!?

前後に動いたって別にそんなに面白くないだろ!

おいしそうな果物や火を噴くドラゴンがいるのに!

壁の向こうに!!

“あ、ここだ”

ついについたのか!

もはやつらい時間になりかけてたわ!

そういって勇者の視線の先を見る。

そこにあったのは…ふ、普通の家じゃないか?

いや多分さっきの豪邸が凄すぎてこの建物がかすんでいるだけだろう。

いや、にしてもあんまり城っぽくはないな。

さっきまでいろんな家を見てきたが、これはそれのちょっとでかい版って感じだ。

これほんとに城?

いや!

俺今気づいた!

この家、敷地だけめちゃめちゃ広い!

いうならば豪邸一軒分の敷地に犬小屋が一つあるような。

いやどうしてこうなった?

これは…城でも襲撃されたか?

“待っていたぞ、勇者”

“black君、あれがこの国の王様です”

うん、わかるよ。

その王の見た目はゲームなどでよく見る王様の姿だった。

きれいな王冠、赤いマント、伸びたひげ、まさに王様だ。

でもね、需要なのはそこじゃないのよ。

王様が今立っているのは、ちゃぶ台と座布団のある畳張りの部屋だった。

なんで和のテイストふんだんに入れちゃったの!?

だったら王様に浴衣でも着せといてくれないか!

ギャップで笑いが止まらんのよ!

「こんにちは、blackといいます」

“ああ、聞いているよ。まぁまぁ座って座って”

なんだこの友達の家に遊びに来て親御さんに挨拶した感は!

あとその格好で足組むのやめてください!

てか主人公は何でこんな平常運転なんだよ!

もっと戸惑うだろ普通!!

“まずは勇者、よくやってくれたぞ”

“ありがとうございます! 王様”

“そして君ももう何人も敵を倒してくれているとか”

なるほど。

こいつからすれば俺は人間なのに人間を倒す便利なやつってわけだ。

死んでも元から仲間じゃないし、同調する人間がいたら儲けものだしな。

それで勇者も褒められているということか。

「ええ、頑張らせてもらっています」

“人間なのに大した奴だ、君はなぜ人間と戦うのだ?”

いやそうしないと殺されるし、ストーリー進まないし。

そういえばあの妖精は今何をしてるんだろうな。

まぁ適当に答えてくれるだろう。

「運命…ですかね」

うまいこと言ったなこいつ。

“そうか、これから君には侵攻軍に入ってもらおうと考えているのだが”

侵攻軍、たしか勇者が所属してたんだっけな。

まぁ多分強制参加系だろうな。

いや、選択肢?

断るとかもありなのか今回は?

でもどうせ殺されそうだけど。

選択肢を見る。

今回は三つもあるのか!

どれどれ…

こっこれは!?

このゲーム、意外と面白いじゃないか。


読んでくださりありがとうございます

どんな選択肢かは次話までお待ちを

よければ評価等お願いします!

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