固まる決意
３００PV突破ありがとうございます！
今日はずっとPCの充電がなくて遅めになりました
まぁ更新はもともと不定期なのですが
とにかくこのページを開いてくれたことに感謝です
あの初戦（？）の後勇者に聞いたことをまとめるとこうだ。
まず不良に襲われていた女の子の名前は。
「勇者の妹分」らしい。
これは初戦のショックから俺の頭がおかしくなったのではない。
彼女の名は本当に「勇者の妹分」だ。
俺が考察するに、運営側は彼女を名前を与えるほどの配役にしていないのだろう。
考えてみればよくある話だ。
自分が見ているアニメなども女子高生Aなど名前のないキャラにあふれている。
そもそも勇者が「勇者」としか呼ばれていないのだから当然なのかもしれない。
勇者といえば名前はプレイヤーが決めるものだしな、、、
とはいえだ。
ろくに名前もない二人にラブコメ展開をさせるのはどうなんだ！
正直苦痛以外の何物でもなかったぞ！
名前くらい付けてやれよ運営さんよ！
…でもまぁあの二人は悪くないわけだし。
それにそれよりも直すところはたくさんあるし。
話を戻すと、名前からもわかる通り彼女は実の妹ではない。
妹分である彼女と出会った経緯も言っておこう。
ある日、勇者がたまたま用があって現実世界に来たことがあった。
そこで今日と同じように不良に襲われているのを助けた少女が彼女だったらしい。
そこから彼女は彼を慕うようになっていったのだ。
ちなみにその時はまだ、勇者はただの剣を持っている男だったらしい。
いや、ただの剣を持った男ってなんだよ！？
初めて聞かされた時、俺はついそう言いそうになったがそこはファンタジーだ。
とりあえずその場は勝手に納得しておいたが今でもよくわからない。
とにかくそこで彼女を襲っていた人間に強烈な敵意を覚えたらしい。
そこからは剣の特訓をして勇者になったらしい。
勇者ってそういうものなのか？
そして現実世界を侵略する軍とともに戦っていたとのことだ。
そこで俺がふと気になったのは、なぜ俺と会ったとき俺を殺さなかったのかだ。
このゲームをやる前の俺ならこんな疑問は持たなかった。
だが！
このゲームは最初の最初の妖精でさえ殺しに来るのだ！！（三部参照）
ゲームの鉄則？ 常識？
そんなものはこのゲームにはない！！
これは俺が断言させてもらう！
で、この疑問を勇者に聞いてみようとしたのだが。
当然ゲームである以上しゃべれるのは選択肢のセリフのみだ。
そんなこと聞けるはずがない、、、
だってこのゲームはプレイヤーの気持ちを考慮しないのだから。
と思っていたのだが！
なんと“だったらなぜ俺にやさしくするんだ？”という選択肢が出たのだ！！
普通のゲームなら出るのが普通かもしれない。
プレイヤーが気になることを解き明かすのは普通かもしれない。
だがこのゲームでこれが出るのはもはや驚くべきことなのだ！
はぁ、、、俺も感覚がおかしくなってきたかもな。
気になる答えはというと
“いつでも殺せるしまだ役に立ちそうじゃん？”
……
こっわ！！
俺いつ殺されるんだよ！？
やっぱり大好きな妹分を襲った人間は許せないらしい。
まぁ主人公ほっぽって告白しようとするレベルだしなぁ。
いやそれでも怖すぎるわ。
さらには“不良へ攻撃するのを止めていたら殺してただろうね”と笑顔で言ってくるのだ。
あの時不良よりゲームを選んだ自分に感謝した。
これを通して思うのはやはり現実とファンタジーには大きな溝があるらしい。
まぁなかったらゲームとして成り立たない気もするが。
こうなってくると、どうやって人間側に戻るのか気になってくるな。
最初はただ倒せばいいだけだと思っていたが、この勇者の強さは尋常じゃないし。
それに人間に怒りを覚えるのにまっとうな理由もある。
このゲーム、もしや終始ファンタジー側？
いや、流石にないだろ流石に、、、
でも流石にが通じないんだよなぁ。
などと考えつつ今日も俺は勇者と特訓の一日を過ごす。
俺もとにかく力をつけないとな。
勇者をしのぐ力を得て見せる！
話はそこからだ！
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