苦手なもの(1)
読んでくれてありがとうございます
ついに5000PV突破しました!
いつも最新話を読んでくださる皆さま、そして新しく読み始めてくれた皆さまのおかげです
目標は10000、やっと半分まで来ることができました
皆さん、これからもよろしくお願いします
こいつは!
“さぁ…”
「おいおいおいおい!」
その、その左手にあるのはっ!?
“古典の授業を始めます!!”
「噓だと言ってくれぇぇぇぇ!」
こいつはうちの学校の古典教師、剣崎先生だ。
そして左手にあるのは古典文法必携。
いや、でもこれは所詮ゲーム。
そんなことはあり得ない。
しかし…
“black君、特別授業の準備は出来ているんでしょうね”
終わった。
俺はもう、勝てないだろう。
“特殊フィールドが生成されます”
強制ワープ!?
これが暗黒竜の力か。
“さぁ、席についてください”
ここは…教室か?
にしても見慣れた教室だな。
てか多分だけど―
“ほら、早く席について!”
なんでゲームでもこんな目に…
今は従うしかない。
「はい…」
俺はおとなしく教卓の前の席に着く。
“では、初めて行きますよ。まずはラ変の動詞を四つ言ってみてください”
「ラ変動詞は…えぇーと…」
何だっけな?
なんかリズムが良かったのは覚えてるんだけど…
タンタンタタタンタタタタタン。
「あ…あっ! ありをりはべりいまそかり!」
“はい、よくできましたね”
あっぶなかった本当に。
これは初歩的だから何とかなるが、この後はもう地獄に違いない。
こんなことなら剣崎先生の授業をもっと聞いておけばよかった。
“では次、この文を訳してもらいます”
剣崎先生(暗黒竜)が黒板に文字を書いていく。
いづれの御時にか、 女御・更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。
これは…確か源氏物語の一文だったはず。
思い出せ。
思い出すんだ俺。
“じゃあまずは『いづれの御時にか』を訳してください”
とりあえず考えてみよう。
“いづれの”は多分、どれとかそういう意味だろう。
“にか”は断定の“に”と疑問の“か”だから…であっただろうかみたいな感じだ。
御時…時を時代と考えると、御は…えーっと。
“遅いですよblack君”
くそ、わからん!
「どのご時代であっただろうか、だと思います」
“いいえ、違いますね”
御時がなんなのかわかればいいんだが…
“間違えましたね、では…”
「え?」
罰ゲーム的なのあるの!?
待って何も説明されてないんだけど!
“闇の力よりは誰も逃れられず、死の露の間までおびえ続くべし”
「こ、古文なのか!? 何を言っているのかわからない!」
“ディープシャドウ”
か、カタカナ…
だから!
お前たちの途中まで頑張って最後にやめるの何なんだよ!
どうせなら最後まで古文っぽく言えよ!!
先生は俺になにかを撃ってくる。
黒い弾?
その弾は四つに分かれて俺の周りを回り始める。
「あの、いったいこれは?」
“この弾は私の合図で一斉に中心に収束して爆発します。もちろん君は死んでしまいますよ”
笑いながら言うなよこえーわ!
「え…えっといつ合図を?」
“君が次に間違えたとき”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
もうすぐ死ぬってこと?
これクリアできるの?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クソゲーがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
この時、俺のなかで一つの信条が変わることになる。
古典の知識があればゲームで勝てる。
※ただしゲームがよほど、いやかなりクソである場合に限る
読んでくれてありがとうございました
60話ぶりに剣崎先生登場です
私の頭の中では結構美人な先生です
黒崎君は突破することができるのか
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