挑め初戦!(2)
初戦は長くなりそうだったので二部に分けました
最近マリオカートをしすぎて次話投稿までに時間がかかるのですがよかったら読んでください
目指せ1000PV!
“おらおら、とっとと金出せよ”
“痛い目見たくなかったらおとなしく言うこと聞けよ”
“いっぱい持ってんだろ、早くしろよ”
『やめてください』
そこにいたのはどこの学校にもいそうな、、、
いや!
俺の学校にいるウザイ不良だ! うん、絶対そうだ!
見たことある不良たちが小さな少女を取り囲んでカツアゲしている!
いやいやいや!
そっくり過ぎんかあれは流石に?
そこまでそっくりにどうやったら作れるんだよ!
このゲームほんとにやばくないか?
いや、今はそれどころじゃないな。
あの女の子を助けないと!
「いくぞ!」
セリフとともに勇者の方を向く。
だが視線の先にいた彼はいつもの彼と明らかに違っていた。
なにかとてつもない負のエネルギーを感じる。
“…しだ…ろしだ…”
下を向いてぼそぼそと何かを言っている。
だが声が小さくてよく聞こえない。
「どうかしたのか?」
いったい何があったんだ?
せっかくの初戦なのにお前が暗くてどうするんだ!
早く俺に戦い方を―
“皆殺しだあああああ!!!!!!”
うおっびっくりした!
急に大きな声出すなよ。
てか今皆殺しって、、、?
“お前、早くいくぞ! あいつらを殺す!”
待て待て、一体何があったんだ!
明らかにブチギレてますけども!?
どういう流れなのこれ!
バグ!?
これバグ起きてない!?
「おう、いくぜ!」
いやなんでそんな乗り気なの主人公!?
殺すの!?
あいつらやっちゃうの!?
戸惑っていると画面にゲージが表示された。
おそらくこれはHPゲージだろう。
つまり戦いが始まったということだ。
はぁ、、、落ち着こう。
とにかく今はバトルシステムを理解するのが大事だ。
だが、、、
あいつらを殺すのか?
一応知り合いみたいなもんなんだけどなぁ。
ここで俺の頭にある不等式が出来上がる。
ウザイ不良<<<<<<<<ゲーム
よし、所詮ゲームだ。
あいつらくらいやっちまっても問題はない。
やってみるか!
と思ったのはいいんだけどさ?
まだバトルシステム説明されてないんだけど?
突然横にいた勇者が動いた。
“スキル発動! 焼覇陣殺!”
勇者の掛け声とともに辺りが炎に包まれる。
そして炎をまとった剣を振り下ろした。
不良は瞬殺されてしまった、、、
めでたしめでたし。
いやちょっと待てよ!?
これ初戦で使っていいレベルの技じゃないよね絶対!?
そもそも俺何もしてないんだけど!?
お前ゲームの常識から覚えなおして来いよ!
“大丈夫だったか!”
あ、俺のことは無視なのね、、、
『うん、ありがとう』
“お前が無事でよかったよ”
『私ほんとに…ほんとに怖かった…』
“ごめんな、もっと早く気づけていたら…”
『いいの、だってあなたが来てくれたんだから』
“よく泣かなかったな”
『不思議よね、なぜかあなたが助けに来てくれるって思ったの』
“そうだったのか、助けにこれてよかったよ”
『ほんとにありがとう』
“そうだ、お前に前から言いたかったことがあるんだ”
『私もあるんだよね、実は、、、』
“そうなのか?”
『ええ、私…』
“待って、俺から言わしてほしいんだ”
『わかった』
“俺はお前のことが…”
なげぇよ!!!!!
いい加減にしろ!
俺の初戦なんだってこれ!
お前らのラブコメじゃねぇんだよこれは!
そもそもそいつ誰だよ!!
話に全くついていけないこっちの身にもなれよ!!
「なぁそれは誰なんだ?」
主人公がやっと声をかける。
よくやったぞ主人公!
“あ、君もいたんだったね”
忘れられてたの俺!?
俺主人公なんだけど!?
初戦に挑み損ねた主人公ですけど!?
“誰かって話だけど”
おうおう言ってみろよ!
どうせ幼馴染とか同級生とか言い出すんだろ!
“これは僕の妹だ”
……
話ややこしくなってきたなぁ、、、
てか俺の初戦は?
読んでくれてありがとうございます
黒崎君にも戦わせてあげたかったんですけどね
あとこの勇者は現実世界の○ラゴンクエストとは特に関係ありません
これからも頑張りますのでよければ評価お願いします!