トラップの森(6)
3000PV突破ありがとうございます!
最近は一話から読んでくれる人もそこそこいるみたいでうれしいです
まだまだ頑張るのでお願いします
「祐介、できるか?」
「あぁそれなら問題ない」
「祐真、祐太」
「こっちはいいが、blackは大丈夫か?」
確かに、今回は俺が一番足を引っ張りそうだ。
でも…
「舐めてもらっちゃ困るさ」
「はっそりゃ悪かったよ」
「来るぞ!」
“ギョァァァァァ!!”
「祐介!」
「鍛造(Lve.6)発動!」
周囲の地面が動く。
“ギョァ?”
地面が持ち上がり、三つの鉄の大地が出来上がる。
大地といっても上るためのものではなく、イメージとしては円柱が縦に三分割されたような形だ。
こうすることによって、猿が“通らなければならない”道を作り出す。
三つの道は俺、祐真、祐太の正面に続いている。
だが道は細く一体ずつしか通れないため、俺たちは必ず一対一の状況を生み出せるというわけだ。
こうなればこっちが有利になる。
「「発動、フレイム・スネーク(Lve.6)!」」
“ギャァァァ!!”
先頭の猿が急に引き返した。
そのまま後ろにいた猿にぶつかる。
猿たちが混乱し始めたのが目に見えてわかった。
やっぱり効くのか。
猿はどうやら蛇を本能的に恐れるらしい。
生物の先生がそんなことをいつかの授業で言っていた覚えがある。
まぁメカの猿になぜ効くのかはよくわからないが。
そんなことはいいとして、問題は俺だ。
俺はただの炎スキルしかもっていない。
「火炎斬り・波(Lve.MAX)」
“スキルを発動します”
斬撃が猿に当たる。
だが一瞬ひるんだだけでまた進んでくる。
まぁ普通に効かないわな。
でも、まだ通すわけにはいかないんだ。
「氷の生出(Lve.MAX)」
“スキルを発動します”
俺は剣のような形をした氷を作り出す。
これで俺がもともと持っているのと合わせれば双剣になる。
勿論、このまま剣として使えるとは思っていない。
ここで出てくるのが鋼鉄化だ。
だが鋼鉄化はあくまで使用者の身体にしか効果はない。
そう、身体である。
どこまでを体とみなすのか、俺はそれをまだ検証してなかった。
『身体、この遠きもの』という文章を知っているだろうか。
この文章は鷲田清一さんによって書かれたもので、国語の教科書にも載っていたりする有名なものだ。
俺も最近授業で終わったばかりの文章である。
この文章の中にはこんな一文がある。
『そして、物理的な身体の占める面積以上に、私たちは自分の身体を伸ばしたり、縮めたり出来ます。』
例として使われていたのは確か杖だ。
杖は使い始めこそ違和感があるが、慣れてくるといつの間にか杖の先で地面の状態を把握できるようになる。
つまり身体感覚が伸びたり縮んだりするということだ。
あくまでも俺の解釈ではあるが、いける気がする。
両手剣、鋼鉄化!
両手が鋼鉄化する、そして徐々にその流れは剣にも伝わっていく。
左手に持っていた文字通りのアイスソードは鋼鉄の剣と化した。
「よし!」
両手剣、装備完了。
“新たなスキルが生まれました”
氷結剣撃(Lve.1)
剣に氷をまとわせて相手を斬る攻撃スキル
新しいスキル?
火炎斬りの逆バージョンってところか。
待て、そもそもスキルって生み出せるものなのか?
確かに火炎斬り・波は俺のオリジナルだけど…
“ギョァァァァァ!”
まぁいいか。
使いこなしてやるさ。
「おらぁぁ!」
俺は二つの剣で猿に斬りかかる。
というよりも動きを止めに行くような感じだ。
“ギョァァ!!”
奴は右のこぶしで殴りかかってくる。
俺は片方の剣で受け流し、もう片方で足を斬る。
と思ったが俺にはまだ鉄を斬る技術はなかった。
手にしびれが伝わる。
流石に無理か…
俺はいったん引きすぐに剣を構える。
いいさ、こっちにはスキルがあるからな。
「火炎斬り(Lve.MAX)、氷結剣撃(Lve.1)!」
読んでくれてありがとうございました
身体、この遠きものはもしかしたら解釈違うかもしれませんがあくまで僕の解釈です
これからもがんばっていくのでよければブックマーク評価お願いします!




