トラップの森(5)
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「ここからは全員で協力しながら一気に突破する」
「具体的にはどうするんだよ」
「攻撃が来たら一番最初に発見した奴が防ぐ。それを頭に入れて走り切れ」
「そんなんでうまくいくのか?」
「何とも言えないが、攻撃をいちいち完璧に防ぎ続けていてはここから動けない。俺たちはここから早急に離れる必要がある」
「奴らは地下に封じ込めただろ?」
「いや、奴らはあれほどで諦める奴じゃない」
「そうなのか」
「なら急いで離れないとな」
「そういうことだ。行くぞ」
「わかった」
俺達は走り出した。
実際この作戦はなかなか効果的だった。
「火炎斬り(Lve.MAX)」
“スキルを発動します”
俺は基本的に正面からの攻撃を防ぐ。
そして…
右手に生えていた木が倒れてくる。
枝の先にはいくつもの木の実がなっている。
爆弾か。
「鍛造(Lve.5)、発動」
俺たちの進む道の右側に鉄の壁ができる。
木が壁とぶつかり大きな爆発音が鳴る。
スキルも何度も使ってレベルが上がったのか。
俺は裏技的な感じで最大にしてきたから知らなかったが。
「なんだ?」
左の茂みがガサゴソと揺れる。
「祐真、気をつけろ!」
「あぁ」
“ギョァァァァ”
なんだこいつは!?
さ、猿?
「発動、炎の十字架(Lve.5)!」
祐真は炎の鎖で猿をとらえた。
「よし、雑魚にはこれで十分だぜ! 祐太!」
「おお、フレイム・スネーク(Lve.6)」
“ギョォォォ!”
炎の蛇が猿を飲み込む。
なんだかんだこの技が敵を倒すのは初めて見たな。
猿の毛皮が燃え尽き機械が現れる。
やっぱりこいつも機械か。
今度からはこいつも警戒しないとな。
「よくやったぞ二人とも」
こいつらの連携はやっぱり使える。
全員が炎の十字架とフレイム・スネークを持っている。
それに祐介は鍛造と地獄閉門、祐太と祐真はまだ何か隠しているようだし。
「あぁ、このくらいの雑魚ならな」
「俺達でも圧勝よ」
確かに一体なら怖くない。
「こいつらが群れでかかってきたらどうだ?」
「群れ?」
「ま、そうと決まったわけじゃない。あまり気にするな」
「そうか、なら先を急ごう」
「おう」
とにかく今は森を出ることが最優先だ。
“システム、M1の位置情報を送信。M2~20は直ちに急行せよ”
「なんの音だ?」
「あれだ!」
祐介が指をさす。
その方向にはさっき倒した猿の機械がある。
一軒故障したように見えて目は赤く光り続けている。
完全には破壊できていなかったか、破壊される直前に位置情報を送信するプログラムが組まれていたか。
「まずい、すぐにここを離れるぞ!」
一気に何体も来たのでは流石に分が悪い。
くそっ、恐れていたことがもう起こるなんて!
とにかく早く!
「…black、もう遅いみたいだぞ」
「まさか!?」
「ああ、そのまさかだ」
“ギョォォォォ!!”
見渡すと周りはいくつもの赤い光で囲まれている。
やられた!
こんなに早いとは思わなかった。
こうなったらどうにかして…
だがこの三人にダメージを負わせずに勝てるか?
19体の猿か。
さっきは拘束したから攻撃を当てられたが、こいつらはきっと素早い。
ここにこんなに早く来たことからもわかることだ。
どうする?
いや、迷ってる暇はない。
「よく聞け、全員背中合わせになって戦え。お互いがお互いを守るんだ」
「わかった。だがそれだけでは…」
確かにそうだ。
だが俺の策はここからなんだよ!
読んでくれてありがとうございました
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