トラップの森(4)
書き溜め2です
誤字報告は水曜日以降にお願いします
拳が氷を破るとともにすさまじい風で吹き飛ばされる。
鋼鉄化!
俺はそのまま壁に衝突する。
と同時に前の方から大きな音が鳴る。
奴もどうやら吹き飛ばされたらしい。
俺の作戦はこうだ。
まず鋼鉄化させた左手で火の攻撃を撃ったり受けたりを繰り返す。
その過程によって左手を高熱の金属にする。
その拳(俺は熱鉄拳と呼ぶ)を水にぶつけることにより水が瞬間的に蒸発する。
そうして体積が増大することによる爆発。
そう、水蒸気爆発だ。
うまくいくかはわからないが試してみることにした。
実際、多分成功したようだが…
俺は左手の鋼鉄化を全身に広げ、壁への衝突を耐え抜いた。
だが奴はスキルを使えない、もろにくらったに違いない。
“……”
すると俺の横にあった壁が消えた。
「大丈夫かblack!?」
祐介が心配して見に来たみたいだ。
なんで横から?
それに誰か連れてる…
「あぁ、俺は大丈夫だが」
「俺は祐太が心配で奴の背後の壁の向こう側に行ってきたんだよ」
「あ、それで祐太を連れてきたのか」
「あ…」
祐太のこと完全に忘れてたわ。
じゃあ爆発させないほうが良かったか?
まぁ結果的に壁で守られたらしいからいいか。
「迷惑をかけた、すまなかった」
「いや、いいんだよ。次はやるな」
「わかった」
「それより祐真の方の壁も開けないと」
「そうか、戻れ」
そして俺達と祐真と俺たちの間の壁が消える。
「スキル発動! 炎の十字架(Lve.4)」
祐真がスキルを使う声が聞こえてくる。
「どうした祐真!?」
「もう一体敵がいる! お前たちは離れろ!」
もう一体だと!?
俺は祐真の方を見る。
鎖の先には確かにルナチェイサーが立っている。
それに持っているのはさっき奴が投げた短剣だ。
俺は後ろを振り返る。
「いない!?」
さっき倒したように思われたルナチェイサーが消えていた。
“ワタシタチハオマエタチヲシマツスル”
背後をとられた!
俺は急いで前を振り向く。
「火炎斬り(Lve.MAX)!」
“スキルを発動します”
間に合うか!?
“ワカッテイルノカ?”
突然黒い霧が立ち込めていく。
奴の姿が消える。
“ワタシハモウ、スキルガツカエルゾ”
トンネルの中にどんどん霧が広がっていく。
このままでは危険だ!
「三人とも! 一度地上に出るぞ!」
「わかった!」
「祐介!」
「あぁ。発動、鍛造(Lve.5)」
地上からの光りが差した。
それでも周りはほとんど見えない。
“イカセハシナイ”
奴が斬りかかってくる。
「ぐっ!」
斬られた!?
この状態では避けられない!
「祐介! 地面を上げろ!」
「わかってるよ!」
もう一撃防げばどうにかなるか。
「火の生起(Lve.MAX+)、複数同時発動」
“スキルを発動します”
俺は火の弾を全員の周辺で回転させる。
これで守りを固め視界を広げる。
来た!
俺は火の弾を見えたルナティックチェイサーに向けて撃つ。
こうなればパターンは決まってる。
「祐太、祐真後ろに攻撃しろ!」
「フレイム・スネーク!」
「炎の十字架!」
「「発動!!」」
もう一体にも攻撃を当てることに成功する。
“ナゼダ!?”
「こういう時の相場は前後から挟み撃ちなんだよ!」
お前が後ろからくることくらい予想済みだ。
これで二体の攻撃をしのぐことに成功した。
地面が上がっていく。
「よくやってくれたぞ」
「blackこそだ、助かった」
「ほんとに強い奴だ」
「ありがとな」
「だが地上にも危険はあるんだろ」
「その通り、気は緩めるなよ」
「「「わかった」」」
光りが全方向から差してくる。
予定外だが良しとしよう。
ここからは地上攻略だ。
……
“ニガシハシナイ”
“モチロンダ”
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