戦え初ボス(2)
読んでくれてありがとうございます
今回は結構長くなりました
もうしばらく22時投稿は続けます
三回目
近づいてもダメ、離れすぎてもダメ。
何が正解なんだよ!
どうやって戦えばいいのかほんとにわからない。
勇者はスキルを俺が指示する通りに使ってくれそうだ。
俺が知ってる限り、勇者のスキルは四つ。
さっきまでの二つと焼覇陣殺と魔封冥波だ。
このうち魔封冥波だけがデバフで他は攻撃。
勇者が魔封冥波を使えば勝ち筋があるか?
やってみるしかないな。
「勇者! 魔封冥波だ!」
“わかった! スキル発動”
これならどうだ?
“私の動きを止めようって? 無駄よ。あなた達のレベルじゃ”
効かないのか!?
いやでも、少しでも能力を下げられるなら!
“スキル発動。イーヴィル・デリート”
ミリアの体が一瞬黒く染まり戻った。
“だめだblack君! 効果が打ち消された!”
そんなスキルまで持ち合わせてんのかよ!
この方法ではだめってことか…
“これで終わりよ。スキル発動、ベルセルク・レクイエム”
こいつ!
いったいいくつスキルを持ってるんだよ!
“HPが0になりました”
四回目
まずはあいつのスキルをすべて知るところからだ。
そこから攻撃パターンを割り出す。
幸い、写経用紙も毎回増えていく。
これで技を強化していけばいつかは。
“black君! 今だ!”
勇者がミリアの動きを止める。
「火の生起(Lve.MAX+)」
とにかく奴にスキルを使わせろ!
最大加速!
これは避けられまい。
“あなたでは私を止められない。スキル発動。イリバーシブル・スティグマ”
奴が放った攻撃は俺の火の弾をかき消し、俺に直撃した。
“HPが0になりました”
それは反則だわ。
かき消したら駄目です。
だが。まだまだだ!
五回目
今度は近づいてみるか。
いろんなスキルを使ってもらおう。
「焼覇陣殺だ!」
火属性の同時攻撃。
まぁ一回目とあまり変わらない。
だが、素直にやられはしない!
炎をまとわせた剣は、炎の斬撃を飛ばせる。
こんなのゲームなら常識だ!
火炎斬りの派生!
「火炎斬り・波(Lve.5)」
さぁお前は何を見せてくれるんだ?
“スキル発動。エターナル・インフェルノ”
ミリアの周りに炎が上がる。
その炎は俺の斬撃を取り込みさらに大きくなる。
そんなことができるのか。
“連続発動、フォイアドラッヘ”
ミリアの周りの火が徐々に形を成していく。
こりゃかなわないな。
その炎はドラゴンとなり俺と勇者に襲い掛かった。
“HPが0になりました”
なんど戦ってもミリアは新しいスキルを出して俺を殺した。
だが当然俺もあきらめることはない。
五十回目
お前スキル何個持ってんだよ!
流石にキレるぞ!
もう最初の方忘れかけてきたから!
早く使い切ってくれ!
「火の生起(Lve.MAX+)」
俺は火の弾を上に向けて撃つ。
ここで分散とか使えたらよかったんだが。
今の俺にできることはこのくらいだ。
最大加速で一直線にミリアに向けて落とす。
いわば鉛直投げ下ろしだ。
こうすれば重力加速度により俺の加速の限界値を突破できる。
これがほんとの限界スピードだ。
“スキル発動。フランムブウクリイェ”
ミリアは炎を盾状にして俺の攻撃を防ぐ。
来た!
これは十二回目に出たスキル!
ついに被りが出たか!
これで奴のスキル、計68個を完全に把握した!
“発動、ルナティックナイトメア”
それも知ってる。
タイミングさえ間違わなければ避けられる。
3…2…1…ここだ!
俺は横に全力で飛ぶ。
同時にさっきまで立っていたところが闇に飲まれて消えた。
よしっ!
“なんだとっ!? どうやって避けた!”
“すごい! black君!”
この技は33回目で見たからな。
ランカーをなめるんじゃない!
とりあえず奴の攻撃はすべて把握した。
ただこれでも解決していない問題がある。
それはこっちに攻撃手段がないことだ。
もちろん勇者が頑張ってくれてはいるが、彼の攻撃では奴は倒せない。
つまりこのまま粘っても勝てない。
だが、粘るのをやめてしまえばそこで死ぬ。
俺はここからどうすればいいんだ!
現状じゃ百回やっても勝てるかわからないぞ!
“スキル発動、ヴァーミリオン・ショット”
来たか。
矢を見極めろ。
今だ!
ミリアが放った矢は俺の頬をかすめた。
間一髪で避けれた。
厳しいな。
スキルを把握できてもステータス差が大きすぎる。
避けるにはあまりにも強力だ。
“不屈のポイントが最大値に達しました”
なんだ急に?
不屈のポイント?
そんなの溜めた覚えはないが?
“恩恵がランダムで選択されます”
恩恵?
“あなたへの恩恵が決定しました”
これは―
読んでくれてありがとうございました
この戦いはもうちょっと続きます
これからも頑張っていくのでよければブックマーク評価お願いします!




