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ヒッキーズ  作者: シグルド
2/3

ゴムパッチン

(パチパチパチパチ!)


拍手で登場する2人。


山田・中村「皆さん初めまして、2人で漫才している『ヒッキーズ』です!」


山田「僕が『山田』で、こっちのアホ毛が『中村』です。」


中村「どこがアホ毛やねん、ヘアースタイルや。」


ーーーーーーーーー


中村「今日、持ってきたモンがあるんやけど。」


山田「何や、ダンボールやったら、いらんで。」


中村「そんなんちゃうわ、来れや」


中村が、後ろからゴムパッチンを取り出す。


山田「ゴムパッチンやんけ」


中村が両手でゴムを伸ばす。


山田「はは〜ん、ソレを口に咥えて、どっちが耐えられなくなるか競う気やな。」


山田が指をさしドヤ顔をする。


中村「そうや、お前コッチ持って。」


山田が反対のゴムを持ち少し離れる。


中村「それじゃあ、せーので始めるで。。」


山田が、ゴムを口に咥える。


中村「せーの。」


合図と同時に、中村は、ゴムを咥えると、後ろに下がった。


(ビョイーン)


ゴムが張ったと同時に、何故か山田が前に進む。


中村「んぐっ、ちょっと待て、何で近づくんだよ。」


山田「んぐぐぐ、んごんご。」


中村「何言ってるかわかんねえよ。」


山田はゴムを外し。


山田「お前が先に離したら、俺が痛いじゃん。」


中村が近づく。


中村「そういうモンだろ、馬鹿な事を言ってないで、もう1回するぞ。。」


2人は、中央に戻り。



山田・中村「せーの!」


息を合わせ、同時にゴムを口に咥えた。



ビョイーン、ビョイーン。


ゴムが伸び、2人が、お互いの端に来た時だった。


山田「なあ?」


シュルシュルシュル


山田が、声を出した瞬間、ゴムが口から離れ、中村へ。


バチッーン


ゴムが中村の顔面に直撃した。


中村「いってー!」


中村は、顔面を抑え、うずくまる。


山田「あっ、スマン。」


中村「スマンで済むカー!」


中村が詰め寄り、山田が宥める。


山田「まあまあ。」


中村が、まだゴムの端を渡してくる。


中村「今度は俺が離すから、咥えろ。」


山田「やだよ、痛いし。」


山田は、走って反対の端に逃げる。


中村「逃げるな!」


中村が追いかける。


山田「やだね。」


2人は、ステージを1周すると。


山田「またねー。」


2人が、手を振り、ステージから消える。


◇おしまい◇


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