ゴムパッチン
(パチパチパチパチ!)
拍手で登場する2人。
山田・中村「皆さん初めまして、2人で漫才している『ヒッキーズ』です!」
山田「僕が『山田』で、こっちのアホ毛が『中村』です。」
中村「どこがアホ毛やねん、ヘアースタイルや。」
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中村「今日、持ってきたモンがあるんやけど。」
山田「何や、ダンボールやったら、いらんで。」
中村「そんなんちゃうわ、来れや」
中村が、後ろからゴムパッチンを取り出す。
山田「ゴムパッチンやんけ」
中村が両手でゴムを伸ばす。
山田「はは〜ん、ソレを口に咥えて、どっちが耐えられなくなるか競う気やな。」
山田が指をさしドヤ顔をする。
中村「そうや、お前コッチ持って。」
山田が反対のゴムを持ち少し離れる。
中村「それじゃあ、せーので始めるで。。」
山田が、ゴムを口に咥える。
中村「せーの。」
合図と同時に、中村は、ゴムを咥えると、後ろに下がった。
(ビョイーン)
ゴムが張ったと同時に、何故か山田が前に進む。
中村「んぐっ、ちょっと待て、何で近づくんだよ。」
山田「んぐぐぐ、んごんご。」
中村「何言ってるかわかんねえよ。」
山田はゴムを外し。
山田「お前が先に離したら、俺が痛いじゃん。」
中村が近づく。
中村「そういうモンだろ、馬鹿な事を言ってないで、もう1回するぞ。。」
2人は、中央に戻り。
山田・中村「せーの!」
息を合わせ、同時にゴムを口に咥えた。
ビョイーン、ビョイーン。
ゴムが伸び、2人が、お互いの端に来た時だった。
山田「なあ?」
シュルシュルシュル
山田が、声を出した瞬間、ゴムが口から離れ、中村へ。
バチッーン
ゴムが中村の顔面に直撃した。
中村「いってー!」
中村は、顔面を抑え、うずくまる。
山田「あっ、スマン。」
中村「スマンで済むカー!」
中村が詰め寄り、山田が宥める。
山田「まあまあ。」
中村が、まだゴムの端を渡してくる。
中村「今度は俺が離すから、咥えろ。」
山田「やだよ、痛いし。」
山田は、走って反対の端に逃げる。
中村「逃げるな!」
中村が追いかける。
山田「やだね。」
2人は、ステージを1周すると。
山田「またねー。」
2人が、手を振り、ステージから消える。
◇おしまい◇