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道を歩いて

作者: 木之下 朔




まだ陽の高い昼間のこと、私は鬱蒼(うっそう)とした森の中をひとりで歩いていた。



しばらく歩くと、道の真ん中に一本の木が立っていた。


その木は私の行く手を塞ぐように立っていた。

木の枝は細く、幹も細く真っ直ぐ立つには情け無い。押したら折れてしまいそうだった。木の左側を通り越して行こうとしたが、また目の前に似たような木が立っていた。



なんだか不気味な感じがしたので、足元に落ちている石でその木にギズをつけて、また木の左側を通った。


すると、やはり目の前にはキズのついた細い木が立っていた。


私は思わずキズのついた細い木を、思いきり蹴り飛ばしていた。

が、全く折れないどころか私の足が痛くなるだけだった。

なんだか悔しくなった私は辺りを見回して何かないか探した。



木の右側に小さな小屋を見つけた。



近づいてみると、切り株と薪と壁に立てかけられた斧を見つけたので斧を手に、木の前に戻り、その不気味な木を切り倒してその先を何にも邪魔されることなく進んで行った。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 短いストーリーのなかでもその場の情景が伝わってくるような文章で読み手として頭にずっと入ってきました、木之下さん作品で木を題材にしたものもほかにあると思いますけど同じくらい良かったです。 […
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