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異世界スレイヤー  作者: 森山 たぬき
3/18

最初の冒険3

薄暗い森の先に光が見えた。

かなり歩いたが、道中は特に何も襲ってはこなかった。もっと探索してみたい気持ちもあったが、引きずっているこの荷物と、この世界の人間に会ってみたいという高揚が、急ぎ足で森を抜けさせた。

無事に、というか何事もなく森を抜け、その先に広がっていたのは。


 「すげぇ...。」


 ぽかんと口を開け、その言葉しか出てこない。

かなり大きな都市だ。

真ん中に大きな城、を中心に四方に伸びる大きな通り。

ぐるっと囲むように大きな壁が建設されている。

まさに異世界建築。

俺はワーウルフを担いで引きずり、道の先にある、大きな門まで歩いた。

すると、なぜか門は勝手に開き、俺は特に何もすることなく、中に入ることができた。


「人だ。 人がいる。」


 入ってすぐにまっすぐ城まで伸びる大通り。

ここは城下町か。

人が溢れかえるようにいる。

賑わっていて、少し先の方では、特に騒がしい。

何もわからないおれからみても、ここいい街だ。

 

 が、なぜだろう…。

みんなが俺を見ている…。

てか、若干引いてる?

あ、こいつのせいか。

ワーウルフを引きずって門をくぐったんだ。

普通にやばいやつだ。

けど仕方がないじゃないか。

こっちだって何もわからない世界に急に飛ばされて、生きるのに必死だ。持ち運びの手段なんて、これ以外ない。


遠くの方から鎧を着た兵士の集団が、大通りの真ん中を歩いている。民間の人は、邪魔にならないように、そそくさと道を開けた。


「あれ、こっちに向かってるなぁ。」


 鎧を着た兵士を、数人引き連れてやってきた1人の男が、俺の前に立つと、後ろのワーウルフをちらりと覗いて、


男「こいつは貴様がやったのか?」


「えぇ。まぁ。森を抜けようと思ったら襲われたので。」


男「なるほど、ついてこい。」


 言われるがまま俺は、その男についていった。

溢れかえるようにいた人は、まるで全員が、男の向かっている先を分かっているかのようにまた道を開け、その先に見えたのは、半壊した家?だった。

あと、なんか見覚えのあるのがいる…。


男「貴様はこのルインウルフに見覚えがあるな。」


 この狼はルインウルフっていうのか。

多分、あの時吹き飛ばした狼だ。

あれ…?まさか……。


男「こいつは森の方角から飛んできて、この店に直撃したそうだ。」


「えっと…。つまり?」


男「貴様を器物損壊罪で捕らえる!!!」

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