【今日からは。】
【今日からは。】
「ぇねぇって……寝てるの?ねぇねぇかまってよ、、」
自分の部屋。目の前には見知らぬ顔の少年。
寝惚けた調子で私は聞く
「誰ですかぁ?君は。」
すると少年は少し笑って
「ひみつ~///」
一体こんな夜に起こして何をしたいんだ、、
「あ、私に用ないなら寝ますんで。おやすみ~」
「あっ、待って待って?構って?ねぇ、構ってよぉ…」
(明日は仕事なんだ、寝なきゃ…)
「ん〜寝まーす……ぐはぁっ!」
少年が私の腹に飛び乗り私の股間を踏んで「構って構って」と駄々をこね始めた。
(くっ…これは構わないと寝れない奴だと何も気にせず生きてきた私でもわかる。)
「仕方ない、1時間だけだぞ?1時間だけ。1時間遊んだら寝よう?な?約束だぞ?」
「うんっ!1時間ってなんなのか分からないけど!」
(納得してくれた~よかった~。ん?1時間分からないってどいうことだろ…まぁいいや)
「何して遊ぶ?」
「外で走ろ!!(ノシ 'ω')ノシ バンバン」
「い、いや、それはちょっとぉ…無理かな」
(無理だ!寝起きで走るなんて絶対無理!私の心が危険というサイレンを必死に鳴らしている!泣)
「うぅ…だめ?」
泣きそうになりながら上目遣いの少年。ショタコンなら折れていただろう。
「ほ、他に好きなこととかないの?外は今日はやめよ?ね?」
「んぅ…他…んん恥ずかしい…(小声)」
「ん?どした?もっ1回言って?」
顔を近づけて聞こうとする
「ひゃぁ!…顔近付けないで!」
「え、、」
(口臭酷かったかな私…)
「……照れる(小声)」
「んー何もやることないなら一緒に寝るか」
「え、一緒に寝ていいの??」
「いいよ笑」
(小学生と寝ても興奮しないしな笑)
「んへ///久しぶりの××と添い寝///」
「よっこらせっと」
「ふぁっ」
少年を抱き上げて胡座の上に乗せそのまま横に倒れ後から少年を抱き締める形になった。
(こんなこと彼女と別れて何年ぶりだろうか…)
「えへへ//あったかい///」
「よかったな笑」
「久しぶり過ぎてやばい///」
「ん?何が?」
「あ、えっと…内緒!!」
「まぁいいけどな。」
暖かくて眠くなってきた。
(そろそろ寝よう。……)
………一緒に寝てくれてありがと。
「んわぁあぁぁ~よく寝たぁ~やっぱ夢だよなぁ~笑」
目覚まし無しで起きれたのはいつぶりだろうか、ふと右手にモフモフの感触。
(あれ?少年?)
布団を引っ張ると家で飼っているダックスフンドの吉宗。
(あの少年…コイツだったのか?)
吉宗はぐっすり寝て少し笑ったような顔になっていた。
「吉宗今日も一緒に寝るか?なーんてな」
パチッと目を開き「やった!やった!」と喜ぶように突然私の腹の上で飛び跳ねる吉宗。
「吉宗…寂しかったのか?ごめんな、、」
吉宗を抱き上げていると眠くなってきた。
(あぁ、もう3分なら寝ても大丈夫だろう…)
そうして私は遅刻した。
終わり