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恋路十六夜  作者: 遠野七瀬
2/2

恋になるための一歩 2


「お前達の情報網を甘くみていた俺が悪かった」

溜め息と同時に呟かれた言葉に、舞は苦笑いするしか無かった。


柏木に出会って数日後、舞は銀行に振り込みついでに名古屋を見ようと市役所に来ていた。手続きを終え、柏木が見掛けたというパスポートの窓口に向かおうとした時、左腕を掴まれた。びっくりして振り向くと懐かしい顔が、先ほどの言葉を呟いたのだ


「そんなにみんなきたんですか?」

「こっちに帰って来てる奴はほとんど現れたんじゃねーかな」

剣人は地下にある自販機でジュース買い、舞に渡す

「まあ、出雲は騒がなかったからご褒美」

自分に向ける笑顔が昔と変わらなくてドギマギしてしまう

「名古屋先生は、先生になってると思ってました」

「教育実習したからって、皆が皆なるわけじゃないよ。それから『先生』はやめるように! あいつら市民ホールで『先生』とか叫びやがって。目立って大変だった」

「お疲れ様です。で、まだ剣道はやってんですか?」

「ああ、一応な。じゃ、仕事に戻るから」

缶ジュースをゴミ箱にいれ、先に歩き出した剣人を引き止める

「名古屋せ、さんは、なんで津山に帰ってきたんですか?」

「もう一度会えると思ったからかな?」

誰に? と尋ねる前に剣人は行ってしまった→


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