1章あらすじ
1-2. 加藤大樹は42歳、ブラック会社勤務。野良のはち割れ猫クロをかわいがっている。案の定、猫と一緒に事故で死んでしまったが、異世界の神の前に現れた。
この神は猫オタで地球のある世界にしかいない猫をいまゲットして、大樹にその世話を依頼する。
ただこの神は万能ではない。大樹はねだって、遠くから猫のもとに行き、そこから1日以内なら元のところに戻れるギフトだけもらえることになった。
そして大樹はフェリスとしてセレル村の教会のロレンス司祭のところに2歳児として送られた。
猫はフェリス以外には子犬に見えるようになっていた。
3-6. フェリスはロレンスのもとで成長する。神は猫のクロのもとに入り浸る。神が忘れていたギフトも請求して受け取ることができた。
ただギフトは人前では使わない方がいいとロレンスに言われる。悪い人間に脅される恐れがあるとのことだった。
フェリスはその限られた転移のギフトがあることと、異世界の知恵があること以外はたいして強くはない。
7,8. 教会は寺小屋のように読み書きを教えていて、同じ年の女の子シンディと男の子マルコと仲良くなる。シンディは剣術道場の子で本人も剣術が得意でありかなり勝気である。マルコは商人の子でいろいろなコレクションが趣味で、ややオタクっぽいが賢い。剣術はシンディの方が得意だが、マルコの方が弁が立つ。
9-16. フェリスは7歳になり村と集落の間の手紙や荷物の配達のバイトをしていたが、効率が悪くギフトを使って宅配業を始めた。ところがギフトが村のチンピラのワルスにばれてしまう。
ワルスが集ってきたため、ロレンスに相談して忘却魔法でワルスの記憶を消した。いちおう事件は解決したが、危ないので宅配業はやめて村の馬主に渡してしまった。
ギフトがばれると危険なことがわかり、気軽には使えなくなってしまった。
17-24. その後はシンディに道場に連れていかれ父親のレナルドに稽古をつけてもらい、マルコの商店に行ってたりして過ごす。
25-28. あるときどれだけ大きいカブトムシを捕まえられるかの競争から、シンディとマルコが森で遭難してしまう。
フェリスは2人をギフトを使って助け、2人と彼らの父親にも打ち明ける。ただしロレンスによる秘密保持の魔法つきである。
29,30. 村の食堂・仔鹿亭では娘エミリーをエロ親父から助けたり、マヨネーズやホワイトソースを作って気に入られる。
31-38. 大風で教会の建物がかなり壊れてしまった。補修のための資金が足りず、フェリスは商売を再開する。まずは集落への行商を行う。これはギフトなしだ。
それ以外に村周りの集落で取れたブドウをギフトを使い大都市クルーズンまで売りに行く。これでかなり儲けて教会の修理費を稼ぐとともにシンディ・マルコとクルーズン観光した。
39-44. クルーズン市に冒険者ギルドがあり、そこで聞いたセレル村の隣のクラープ町の冒険者スコットに冒険者の手習いをする。
スコットはB級まで行った冒険者だったが大けがをして大きな仕事からは身を引いている。レナルドの友人であり、いろいろよくしてくれる。
ここで冒険者は危険と背中合わせであるため、フェリスは保険を提案し、スコットが実現する。
45-52. 村の近くにオークが出て、運悪くレナルドがけがをしてしまう。村に退治できるものはなく、浄財を集めて冒険者を依頼するがこれもうまくいかない。
マルコの父マルクと図って、ろくでもない老人たちからかなりの寄付を巻き上げたが、それでも足りない。
仕方なくフェリスはギフトを使い、けがから回復したレナルドと本当は危ないことはしたくないスコットがオークを退治した。
スコットにもギフトを打ち明けたため、ギフトを前提とした魔物退治の訓練を行うことになった。
53,54. 将来に向けて村の有力者を集めてブドウ栽培とワインづくりの振興を行うことにした。ワインづくりの方は東の集落の長の娘のアンナがすることになった。
55-62. この社会では10歳になると働いたり徒弟に入ったりする。10歳を間近にしてフェリスたちは進路を決めることになる。それぞれ親も本人も考えるところがあるが、けっきょくフェリスは隣町のクラープで行商と宅配を行いつつ魔法塾に通うことになり、2人もついてきて同居することになった。シンディは町の道場とフェリスの手伝い、マルコは町の本店での修業と商業学校である。町で家を探し、盛大な送別会に見送られて3人はクロを伴い旅立っていった。
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