忘れな草
忘れな草
もう遅すぎるのか手のひらに
積んだばかりの忘れな草の空色の小花
まるで空から降ってきたように
手のひらに散る
花を見て 花に帰る
風を見て 花びらに変わる
空の青さが滲んだ花弁
忘れてはならないこの儚さ
あちらこちらに見つけた
水色の水たまり
思い出せない面影に
心のうちに乾きが募る
約束は・・・ただの
思い過ごしだったのか
水色の花弁の小ささに
遠く過ぎた時を思う
色あせていった約束
色あせていく時間
蘇るものは消えたと思っていた
命 あなたの鼓動