君に相応しい男になるよ! だから少しでいいから好きになって!
【君に相応しい男になるよ! だから少しでいい、俺の事を好きになって!】
どうしようもないぐらいに俺が好きになった女性に
言った最後の言葉だった。
・・・あれから、2年。
俺は、彼女に一度も会っていない。
毎日毎日、彼女の事ばかり考えているというのに。
俺は彼女に、会いに行く勇気もない!
そもそも、彼女は“高嶺の花”で。
俺みたいな男は、まったく相手にしてくれない。
彼女に群がる男は? みんな金を持っている男か?
地位が高い男ばかり。
俺みたいな、平凡な男に彼女は興味がないんだ。
・・・彼女との出会いは?
俺の先輩が、高級クラブに連れててくれた時に俺の隣に
座ったのが、彼女だったんだ。
彼女のお店での源氏名は? 【巫女さん】
気品があって、上品で色気のある女性。
俺は、彼女を最初に見た時から完全に一目惚れしてしまった。
当然、俺の安月給で彼女のいる高級クラブに毎日通えない。
たまに、奮発して彼女を指名して話すのでやっとだった。
毎日の給料を切り詰めて、少しでもお金が貯まると彼女に
会いにあの高級クラブに俺は足を運ぶ。
『糟川様、今日も巫女さんをご指名ですか?』
『・・・あぁ!』
『すみません! 今日は、巫女さんを貸し切ったお客様がおられ
まして、違う女の子でよければ、糟川様のお隣に座らせますが、』
『・・・い、いや! いいよ! 今日は、帰るわ!』
『そう、おっしゃらず! 楽しんで行ってください!』
『巫女がいないなら? 俺が居る意味がないし!』
『・・・あぁ、そうですか、では! またのお越しを!』
『あぁ!』
せっかく、俺が巫女の為に会いに来ても、、、。
こんな感じで、会えない時もある!
巫女は、お店のNO1だし! 他のお客さんも巫女をほって
おかないのだろう。
どんなに、俺が巫女の事を想っていても俺の気持ちを巫女が
知る事もないし! 受け入れてくれる事もない!
彼女は、完全に俺よりもランクの上の女。
釣り合わないのぐらい、俺だって分かっているけど。
それでも、やっぱり俺は巫女の事を好きで諦めきれない!
・・・たまに、お店に行って巫女に会うと?
『久しぶりね、糟川さん。』
『久しぶりじゃないよ巫女~前も1度! お店に来たんだよ。』
『あら? ごめんなさいね。 私を貸し切ったお客様が居た時じゃ
ないかしら? 凄い人もいるものよねぇ~』
『でも! “巫女を貸切る事もできるんだね?”』
『糟川さんは、絶対に無理よ! だって! そのお客様は私を貸切る
だけで、1000万円出したのよ! そこからボトルやお店の料金
は別だしね! 相当、お金がないと無理よ!』
『・・・いっ、一千万円!?』
『もぉ~大きな声を出さないでよ!』
『・・・ご、ごめん、でも? 何の仕事をしている人?』
『確か? IT経営をしているらしいわ~!』
『・・・俺みたいな男には無理だな!』
『そうね! 糟川さんが無理と思ってるなら無理よ!』
『・・・そんな言い方? 巫女、ちょっと俺に冷たくないか?』
『そうじゃないわ! 私はね! できる男が好きなの! 最初から
諦めている男に興味なんて湧かないじゃない! そうでしょ?
糟川さんが私の事を少しでも、想ってくれるなら大物になりなさい!
そうしたら? 私は、糟川さんに振り向くかもしれないわよ!』
『そっか! 分かった! 俺、頑張るよ!』
『よしよし! いい子、いい子、してあげるわねぇ~』
『・・・・・・それ、ヤバいって!』
俺の頭を巫女は優しく撫でてくれて。
巫女の太ももで膝枕をしてもらう! 最高のひと時。
だから、俺は巫女を諦めきれないのだろう。
でも、どうしたら? 俺は巫女の相応しい男になれるんだろうか?
先ずは、親や金融機関からお金を借りられるだけ借りよう!
そして! 俺も“IT経営”をはじめる事にする!
必ず! 俺は巫女を手に入れると誓ったから! 諦めない!
俺が巫女に釣り合う男になったら? 巫女に会いに行くよ!
最後までお読みいただきありがとうございます。




