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時には雨にも濡れたい

作者: 雪ノ下ハル


 どうしようもない僕は何をしたらいいだろう。

やりたいこともあるわけでもないし淡白な時間が流れてく。

でもどうせならひと暴れしたい気持ちが心の奥底にあるんだ。

まだその気持ちは小さな小さな火種程度かもしれない。だが確実に火をつけよう。やる気という油を注いで。僕が僕であるということを証明するために。

これから始まるのが僕の存在証明だ。

人一倍臆病な僕だけどやってやるさ。

晴れた日に踊るのは滑稽だ。雨が降りしきる中踊ってやろう。

雨が僕を引き立てる。音楽なんかいらないよ。雨と風が激しく心地の良いリズムを僕に届けてくれるから。

街ゆく人たちは僕をどんな目で見るだろう。僕をバカだと思うだろう。そんなことはどうでもいい、おまえらの一瞬の時間を僕にくれ。そこに僕が映るならそこにあるのは虚ではなく実なのだ。

もう濡れるのを嫌がっていた頃には戻れないだろう。雨の日だっていい天気なのだから。


存在証明はこれで終わりか?

これで終わりな訳がない。もっと多くの人の一瞬を奪ってやろう。もっともっと踊ろう、僕が唯一無二だとわからせる為に。



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