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68日目「弔い」

68日目「弔い」

ガン・セル

ソロ・ユゼータ

ネーベロ・メイン

マーズ・アルフェルノ

ローベルド・ミェント

バック・ベトラー

ジャックリン・マリア

オルト・フェルナンドラ




計…8人。




みんな楽しい日々を共に過ごして、まるで家族のように心と心で通じ合えるような…大切な仲間達ばかりだったわ。


ガン、あんたはよく私に気を使って優しい言葉をよくかけてくれてたよね。

その一言一言が凄く嬉しかったし、心が満たされいくようだった。

そんな君なら私よりもっと良い彼女ができるわよ。

天でも地でも、幸せな日々を過ごしてよね…。


ソロ、あんたはいつも酒癖が悪かったよね。

何度も私に嘘告してきて、そのたび団長に怒られて、私に泣きついて来てさ。

でも、そんな日々も楽しかったし…刺激的だったとちょっぴりだけ思うわ。

しかも私ね、心に決めた人ができたんだよ!

だから…安心して私を見守ってて欲しいな。

悔しいかもだろうけど!


ネーベロ、あんたはいつも食いしん坊で大変だったわよ。

たまに私がご飯を作ったら真っ先に「おかわり!!」なんて言って、私の食べる時間も気にして欲しかった!

でもね、美味しく食べてくれる君の顔は見てて心地よかった。

死後の世界のご飯は美味しいのかな…?

また会ったら、感想を聞かせてよね。

その時は一緒に腹いっぱい食べるわ。


マーズ、あんたは恥ずかしがり屋だったよね。

戦闘技術は高くてもなかなか喋らないから、少し怖いけど…半分可愛いなって思いながら見てたわ。

でも、時々私に花をくれたよね。

それがとっても嬉しかった。

あの花、今でも大切に持ってるから安心して。

次会ったら、エルフの少女から教えて貰った花冠を作ってあげるね。

そっちに花があるのかは分からないけど…。

あると良いな。


ローベルド、あんたとはよく魚釣りしてたわね。

戦闘訓練をサボって釣りをしてた時が懐かしいよ。

でも、あんな静かな一時を過ごせたのは初めてで、何もかもから解放されたような気分だった。

それはきっとあんたのお陰だと思ってる。

私も大物を釣り上げれるようになるまで頑張るから!!!

あんたの並外れた釣り技を習得して見せてやるわよ!!


バック、あんたは何を考えていたの…?

ずっと呆然と空を見上げて、いつの間にか居なくなっては出てきて…

私の事を見ては無言で微笑みかけてきて…

確かに宝奪団の中では少し嫌われていたかもしれないけど、私は知ってるよ。

酔い潰れた皆をアジトの中に毎夜運び込む役目を密かに実行していたんだって。

私はあんたの事、嫌いじゃなかったよ。

死後の世界でも…密かに皆を支えてあげてね。


ジャックリン、まさかあんたも死ぬなんてね…。

弓矢の名手で他の誰よりも圧倒してたのに、まさか頭を撃ち抜かれるなんて…。

筋肉馬鹿なんて呼ばれてて、毎朝筋トレをするあんたの姿が今でも忘れられないわ。

本当…頼れる兄貴みたいな人だった。

でも、浄土で頭も鍛えておきなさいよ!!!

また射抜かれたら許さないから!!!!!


そして…オルト。

あんたには奥さんや子供だって居た…。

なのに…なんで宝奪団員で居続けてたの‥‥!?

分かってるんだよ…もちろん。

「この場所が楽しいから」なんて事を言うんでしょ…?

でも、どうしてリスクを背負ってまで私たちとっ‥‥!!!


でも、こんな事を言ってもあんたは絶対に聞かないんだよね。

だから…最期の時まで私たちと一緒に過ごしてくれて、ありがとう。


これからは奥さんや子供の事を暖かく見守ってあげてよね。








みんな私の大切な人達だったから、此処に刻んでおくね。


ありがとう。みんな。


一生忘れない。












決めた。








もう、私は泣かない。


何があろうと後悔をしない。


これからも私はエレ君に付いて行く。


だけどその分、エレ君に見合う強さを持たないと…貴方の隣を寄り添って…胸を張って歩けない!!!


だから…もう私に、泣いている暇なんて無いわ。





進まないといけない。


どんな事があっても…信じれるべき道を!人を!仲間を!恋人を!!!


絶対に死なせたりなんてしたくない!!!


もう私は!大切な人を失いたくないのよ!



死んでいった宝奪団のみんな、見てて。


私の生きる様を!


私が笑って生きてる証を!!










待って…何?今の音。


何かが床に叩きつけられた音が聞こえてきたけど‥‥


嫌な予感がするわ、すぐに行かないと…!!







エレ君が危ないかもしれないわ!!















紅き炎を瞳に宿して。












???まで残り


       ー 2 ー










☆ ☆ ☆

こんみか、神果みかんです!

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では♪

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