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64日目「何を想う涙か」

64日目「何を想う涙か」

ども、勇者だ。


付いたぞ…元宝奪団のアジトに…。


竹林を進んだ先にある、切り開かれた土地に建っている2階建ての家。


特に変わった部分は無いような木造建築の家なのに扉が外れていたり、家全体が支えきれなくなって2階部分が傾いていたり…所々に焼けた跡が残っているという…なんとも絵にかいたような事故物件感漂う家が、俺たちの目に飛び込んできた訳だ。


ちなみに今はアヴァローグさんが、その元アジト付近に危険人物やモンスターが居ないか確かめてもらってるぜ。


…ってか、なんかよく分からないんだけどな?


アヴァローグさんが確かめに行く時、ホントにさりげなーく聞こえてきたんだが…。



「やっとワイの役職を見つけた…!」



って言っててさ…。


どうしたんだ、エルフ長。


何が…あった…?


このエルフの館を出て数日間の内に、何が彼を変えたんだ…?


何が船を動かすんだ?


ん?聞き覚えのあるフレーズだな。


妙に懐かしく感じてしまったぜ。まぁ良いか。



ちなみに、俺とフィアちゃんは竹林の中で息を潜めていて、アヴァローグさんの安全確認報告を待ってるぜ。


それでさ…アジトが見えてきた時にフィアちゃんが無言でアジトの方に走り出すもんだから、慌てて引き留めて説得したんだ…。


「この付近に敵が隠れてたら危ないから、一度近辺を見てもらおう」ってな。


それで待ってる今、フィアちゃんは三角座りで俯いててさ…俺、思うんだ…。




この場所に、フィアちゃんの大切なものがあったんだって。




意識してなくても【それ】を目の前にして涙を流せるって、その人にとっての大切な【何か】があったからだと思うんだよ。


だから、宝奪団という存在が果たして敵なのか味方なのか…俺には分からないんだ…。


それでも、フィアちゃんを弄んだ事実は変わらない。


だから何があろうと、俺の目線から見れば悪であることには未だ変わりない。


それでも俺は…宝奪団という存在の全てを知っている訳ではない。


だから全てを知らなければいけないと思うんだ。


きっと元アジトの中にヒントがある筈。



そしてフィアちゃんも…全ての真相を話してくれる時が来る…。


その日を信じて、俺はこの日記を書いているんだからな。




この場所で一体…。






何が起きたんだ。






…ごめん我慢できねぇ。


フィアちゃんを抱きしめてくる。


涙を拭うのが彼氏として当然の使命だろうが!!!!






















その時はいずれ突然に。











こんみか、神果みかんです!

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