61日目「ーーーーーーーーーーー。」
61日目「ーーーーーーーーーーー。」
きっと俺は夢を見ていたんだと思う。
真っ黒な風景がどこまでも続く場所の中に、見知らぬ男と俺が向かい合って座ってた。
そしたら急に怒られたような気がするんだ。
「我は指示棒でも、鉛筆削りでも、包丁でもねぇ!!」
とかめちゃくちゃ怒鳴られたような。
その後もくどくど説教されて、今はもうハッキリとは覚えてないけど、長かったのは覚えてる。
だけど、これだけは鮮明に覚えてる。
いや、覚えとけって言われたんだっけ?
まぁ、どっちでも良いや。
「お前と話したかった理由は、とある彼女の事についてでだ。」
あれ、何でこんなこと覚えてるんだろ?
そうだ、全部を書けって言われたからだ。
「彼女と戦場へ赴いた時、その場所には人間で埋め尽くされていた…ハッキリ言って地獄だった。正直、我を持つ彼女とエルフだけでは太刀打ちできない状況で、絶体絶命だった。」
あれ、何書いてんだ?俺。
そうだ、夢で聞いたこと、全てを。
「だがその時、彼女の力に吞み込まれるようにして自我を失った。きっと彼女も同じ状況だった…。心が熱くなって、全ての人間が敵に見えるように思考を捻じ曲げられていった。」
そして…こうだったな。
「彼女の力は絶大だ。だがその力を、彼女も我も制御できないし…彼女の場合はそんな力がある事すら知らずに過ごしている。」
「お前にそんな 力があるかどうかは分からな い
が、 これ だけは覚えて お け
彼女 は 、
何か
特別 な
・
________ 。」
夜は明ける
こんみか、神果みかんです
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では