表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/103

52日目「勇者と罪人」

52日目「勇者と罪人」

ども、勇者だ。


今俺たちは、通称【エルフの楽園】という場所に来ている。


色とりどりの花が一面に咲いていて、凄く綺麗な場所なんだ。


この世にあるすべての色が、その場所に集結しているみたいで…思わず見惚れてしまうぜ…。




エルフの楽園…。


入り組んだ迷路のような【エルフの森】の中に位置していて、エルフ以外の種族が立ち入ったら最後


高確率で彷徨い、その生命が果てる。


そんな鬱そうな森林を抜けた先にあるのが【エルフの楽園】


エルフの誘導無しでは辿り着けない、奇跡の場所だ…。


更に、その花々の全てが【不老不死】であると言われている。


どれだけ季節が移り替わろうとも


どれだけ月日が移り替わろうとも


何一つとして美しさは変わらず、咲き誇り続けている。


凄い場所だと思わないか?


全てエルフ長から聞いた御伽噺なんだがな!!




でも、そんな御伽噺のような場所が本当に存在するなんてなぁ…


俺が無理を言ってエルフ長に掛け持って正解だったぜ!


今な、メイドエルフや警備隊エルフの全員も来ているんだが、みんな目をキラキラさせて遊んでいるんだ。


エルフ長は…あれ?どこ行ったんだ…?


まぁ、いっか!



それよりも…はぁ…緊張するな…。


フィアちゃんは…メイドエルフたちと遊んでるな。


こう見れば、フィアちゃんだって普通の少女の筈なのにな…


こうして無邪気に走り回って、沢山笑って、赤く美しい髪を靡かせている。


こんな日常がずっと続けば良いのにな…。



だけど、そうはさせてくれないみたいだな…。


フィアちゃんを捜索しては動くノートリアス王国の敵兵


フィアちゃんを奴隷のように扱っていた、宝奪団の存在


そして…救いを待っているであろう、フィアちゃんのご両親…。


そんな、沢山の過去のしがらみを背負って…重圧に耐えながら生きている…


きっと、俺以上に。





だから、俺が守りたい。


俺が、守らなくちゃダメなんだ。


いつまでも…永遠に、フィアちゃんの傍に居たい。


勇者としてではなく…


一人の人間として。


書いたよな?


誰かを好きになる前では、勇者も罪人も関係ないって。




だけど、本音を書いてやるよ…!



俺は


フィアちゃんの事が








大好きだ。









ごめんな…遅くなって。


でも、覚悟しろよ?


俺を「ヘタレ」だって罵った分以上に


俺の想いを伝えてやるよ。



フィアちゃんの感じている責任も、今までの過去も





そして、これからの未来を











俺にくれよ。

やっとこの日が…( ;∀;)!!!


☆ ☆ ☆


こんみか、神果みかんです。

いいね・感想などお待ちしております。

Twitterフォローも是非。

では。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ