表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者日記100の英雄譚 ~己の正義に踊れ~  作者: 神果みかん
エルフの館【過去を知り】
50/103

47日目後編「計画的な顛末」

47日目後編「計画的な顛末」

燃ゆる記憶

   冷たき部屋

突如として、ディアノ王国で内戦が始まった。


内戦と言えど、狙われたのは主に私たちが住んでいた王城のみだったわ。


火矢による攻撃で焼き尽くされていく王城。


味方だと思っていた兵士の殆どは敵側に奪われ、戦力も喪失。


そんな絶望的な状況の中で、私たちディアノ一家は捕らえられてしまったのよ…。



王城内の幽閉施設の中、お父様・お母様・私の3人は同じ牢に入れられて、自由を剝奪された。


牢の中は冷たくて、何処からともなく叫び声が聞こえてきて…時には生々しいような肉が割ける音‥‥


あの頃の私にとってはトラウマ的な情景だったわ…。


だけど、お母様が必死になって私に声を掛けてくれた…


「大丈夫だよ」 「私が守ってあげるからね」と。





何度も‥‥何度も‥‥






そのお陰で精神は僅かながら安定していたの…。




‥‥その後


牢の前に現れた現ノートリアス国王


その名も「ノートリアス・グリムガン」


奴の狙いはディアノ王国の転覆と革命。


新たなる自分だけの国を作り上げ、人間を支配する。


それが…彼の計画だった。



その計画に含まれる顛末の中には







ディアノ一家の処刑も含まれていた。







それを聞いたお母様とお父様は、監視の人間が居ない深夜を狙って逃亡の計画を立てていたの‥‥。


だけど、その逃亡計画に


私しか含まれていなかった。


もちろん…何度も説得したわ…。


「一緒に逃げよう」って…


「離れたくない」って…!


だけど


その詳細を語られる事は無く…


お母様の一言




「生きて、フィア。私たちの分まで幸せに…生きて。」




それが…最後の言葉だったわ…。




フォークで牢の鍵穴を開け、私だけを逃がしてくれた。





涙を流しながら牢を出て、私は混沌を極める王国に飛び出していった‥‥。






かならず助けに帰ってくると誓いながら‥‥ね。



今、お母様もお父様も生きているのかは分からない…。



だけど…ずっと生きているんだって信じてる。




信じていなきゃ…何の為に生きてるのか分からなくなるから。。。






これが、宝奪団に入る前の私。


今、


きっと王国は、私を狙って攻めてきている。


このままじゃ、何も関係ないエルフや貴方に迷惑が掛かってしまう…。


だから、私が解決しなくちゃいけないの!!!!


もう、何もかもから逃げる日々は嫌なの!!!



だから待ってて、勇者。



私は、絶対帰ってくるから。





帰った時に、貴方の気持ちを聞かせて…。





でも…もしも私が死んだなら


奴…ノートリアス・グリムガンを、貴方が代わりに殴ってよね。






行ってくる。


また剣…借りていくわね。

行ってしまった…(´;ω;`)


ー ー ー ー

こんみか、神果みかんです。

いいね・感想・レビュー等よろしくお願いします。

Twitterで活動報告をしているので、フォローよろしくです。

では。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ