41日目「進む、進む」
41日目「進む、進む」
おはよう…勇者だ。
まだ少しだけ怠さが残ってる…
だけど、俺たちは進まないといけない。
この場を後にして、少し歩いてみようと思う。
この森林周辺に小さな小屋があれば、そこで休ませてもらおうと考えてる…。
何でかって?
此処に長居したら、いつドラゴンみたいに突然モンスターが襲ってくるか分からないからな。
危険なんだよ…ここ…。
しかも、洞穴に居た時から何者かの視線も感じるから、早めに逃げておいた方が良いかもしれない…。
確認しようとすると奇襲されるかもしれないから、気づいてないフリをしてるけど
正直、気味が悪いから早く立ち去って欲しいもんだよ…。
まぁ…勘違いの可能性もあるけど
警戒をしておいて損は無いと思う。
さて、移動の準備に取り掛かるよ。
移動は、フィアちゃんの肩を借りながら進もうと思ってる。
まだ少し、自分で立って歩くだけで身体がふらつく…
はぁ…フィアちゃんに任せっきりだな…
治ったら、何かお返しをしないとな。
でも俺は未だに気持ちの整理も、結論を出すこともできていない…。
洞穴の時に感じた、あの【感情】も
【守る】と【信用】するの区別も
今の俺には、何も分からない…
だから、彼女に何を返せば良いかも分からなくなる…
はぁ…
ごめんな、こんな不甲斐ない勇者で。
‥‥それでも進まないと。
タイトルの既視感の謎
きっと、少女終末○行の「動く、動く」だと思うぜ。