34日目「初心」
34日目「初心」
ども勇者だ。
ふい~…狩りも終わって、食事も終わって、やっと落ち着いた…。
今、フィアちゃんの寝顔を拝みながら書いてるぜ!
なんというか…フィアちゃんとの距離が近くなったような…?
洞穴の近くにある、草原に行くだけなのに「一緒に付いていくわ」って言って付いてきてくれたんだよ。
そしたらね!?
なんということでしょう!
ナイフ一本で大量のモンスターをバッサバッサ薙ぎ倒していくじゃありませんか!
これには匠も腰を抜かして全身脱臼不可避ですよ!
しかも、戦っている時のフィアちゃんがトニカクカワイイ!!
終始ずっと笑顔なんだよ!?
しかも笑顔のまま、俺にピッタリくっついて歩くんだぞ!?
ほんとえぐいてぇぇぇぇぇぇぇ!!!
こんなんされたら、刃渡り数センチの尊さが静脈と動脈を一気に刺しちゃうぜ!?
フィアちゃんはとんでもないものを盗んでいきました。
俺の心です。
はい昇天(*´ω`*)
‥‥ってまぁ、フィアちゃんが俺に好意を寄せてくれているのは、前の日記を見て知ってるんだよね…。
確かに俺は、まだフィアちゃんの事を異性として見れてないのかもしれない…
だけど俺には、好意というもの自体を知らないんだ…
というより、思い出せないんだよ…
好意を寄せたら何が起きるのか
好意を寄せると何が変わるのか
好意を寄せたら何をすればいいのか
何も‥‥思い出せない…
だけど、なんでこんなに痛いんだろう…
この、胸が締め付けられるような感覚は…
フィアちゃんを見てると、守りたくなる。
だけど、守る以外の事もしたい。
フィアちゃんを知りたい。
もっと、寄り添っていたい。
そんな思いになる。
これが…好意?
…そんなわけがない!
ただ、少し疲れてるだけなんだ…
でも…
何故だろう…
この痛みを俺は知っている…?
何故だ?
この痛み…初めてじゃないような気がする…
‥‥やめておこう。
これ以上は、メンタルが崩壊して明日が持たなくなる!
あ、少しだけ報告を書いておこう。
狩りをしていると、見知らぬ人からの視線を感じた。
もしかしたら、危険が迫ってくるかもしれない。
だから明日には洞穴から出発する予定だ。
まだ見ぬ地が、俺たちを待っている!!!
おやすみ…
いや、フィアちゃんの寝顔が可愛い過ぎな?
久しぶりにボケ全力全開!