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勇者日記100の英雄譚 ~己の正義に踊れ~  作者: 神果みかん
ノートリアス王国【少女編】
30/103

29日目「夜明け」

29日目「夜明け」

剣の確認よし。


避難経路の確認よし。


アジトの確認…よし。


…勇者だ。


俺はこれから一時的に、日記を書くのをやめる。


次に書く時は、フィアちゃんを助けた後だ。


…もしかしたら、これが最後の日記になるかもしれない。


もしも俺が死んで、この日記を拾ってくれた人が居たとするなら


一つだけ伝えたい。


この日記を継承してくれ。


俺の冒険譚を語り継いでくれ。


こういうバカな勇者が居たんだって、この世に俺と言う存在を残してくれ。


頼んだぞ、拾ってくれた人。


…時間だ。


行ってくる。


俺の大切を奪いにな。

勇者の運命は…如何に。

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