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勇者日記100の英雄譚 ~己の正義に踊れ~  作者: 神果みかん
ノートリアス王国【少女編】
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28日目「嵐の前日」

28日目「嵐の前日」

宝奪団の情報を集めてきたよ!


やっぱり、乗り込むとなったら敵の素性だけは知っておかないとな。


メモがてら日記に書いておくぜ。



①敵の居所


敵のアジトについてなんだが、なんと...俺がこの前行った金融機関の建物全体らしい!?


…ほら、店員からの会心の一撃で追い出された、あの場所だよ。


あれは嫌な事件だったよ…


更に、この国の金融機関自体が宝奪団とグルらしい‥‥


この国で金を借りたら人は最後、高額の金を要求されて宝奪団によって始末される。


そんなことも日常茶飯事みたいだ。


うっわぁ…腐ってるなぁ…この国。


始末された者の行方は、分からない者・宝奪団員になっていた者のどちらからしい。


…書いてて気づいたけど、もしも俺があの時借りてたら死んでたかもしれないのか…!


あっぶねぇ…助かった‥‥


いや、違うな。


これから俺は、もっと危ないことをするんだ。


これぐらいで安堵してたらダメだな!


さて、次の情報だ!



②敵の強さ・多さ


敵の強さについては、桁違いな奴が数名居ると聞いた。


というか、俺が身をもって経験してしまっている。


俺を外に追い出す時の、あの一蹴り


それだけで、俺の最強防具でも歯が立たなかったくらいだ‥‥


そんな奴が数名居ると聞いただけで、鳥肌もんだ…


しかも、団員の多さも桁違いらしい。


一人で乗り込んだところで、理性を失っている団員が総出で突っ込んで来たら、勝ち目は無い。


剣で斬れば簡単だが、関係ない人を巻き込むわけにはいかない。


攻撃・防御は凄まじいけど、生憎筋力が無い…


その為、抑え込まれたら「死」を意味する。


そう思った方が良さそうだ。


つまり、正攻法では勝てないと言う意味でもある。


その為に!最後のメモだ。



③フィアちゃんの救い方


正攻法では通用しない相手だとしても、必ず人間には弱点がある。


それは、予想を超える出来事で不意打ちを掛けられる事。


それは何か…


そう。


建物ごと吹き飛ばせば良いんだよ。


そして不意を突いて、フィアちゃんの救出。


その後すぐに王国からの逃亡!


戦わずして勝つとはこのことよ!


脳筋万歳!脳筋最高!



…ってなわけで、全てをメモしてみた。


情報に関してはフードを売ってるおっさんからの提供だ。


実はおっさんも、宝奪団とは深い繋がりがあるらしく、


宝奪団全員分のフードを作らされていて、制作期限を守らなければ殺処分という過酷な労働を強いられているらしい。


フードは顔を隠しながら移動ができるから、宝奪団のみが愛用しているらしい。


そのお陰で、一般国民に噂で『宝奪団に協力してる人』という噂ばかりが広まって、商売に傷が付いていて


そのせいで商売として儲からなくなり、宝奪団に協力せざるを得ない状況になっているんだと言う…。


「宝奪団から助けたい人が居る」と相談すると、瞬時に情報を教えて貰えた。


情報を教えて貰った後に、おっさんから


「ぶっ潰してこい、俺の分も託したぜ。勇者!」


と言ってくれた。


…俺は、おっさんも助けて、フィアちゃんも救う!


そして、こんな腐っている王国から逃げてやる!


救いたい人を救えるなら、盗賊にでもなってやる。


絶対、成功させる。


明日、朝決行だ。


おやすみ…。












あと少しだけ我慢だ…フィアちゃん


俺が、お前の事を絶対に守ってやるから…。

おっさん…( ;∀;)

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