表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者日記100の英雄譚 ~己の正義に踊れ~  作者: 神果みかん
ノートリアス王国【少女編】
28/103

27日目「奪うべきもの」

27日目「奪うべきもの」

…フィアちゃん、楽しんでくれてたんだな…俺との旅を。


日記で見る君は、とても新鮮だな。


君はずっと笑顔で王国まで着いて来てくれていて、俺の色んな話を聞いてくれた。


だけど、俺の前ではずっと笑顔を作っているようだった。



…冒険中の君はずっと笑顔だけど無口で、いつか口を開いてくれるかと思って楽しませていたけど、結局最後まで自己紹介以外で話してくれることは無かった…



けど、この日記には彼女の本心が、本音が詰まっている。


そして、どの日記にも必ず王国の事や、俺に対する想いを書いてくれている。


…ごめんね、フィアちゃん。


勝手に日記を見て。


だけど、君が素直な気持ちを書いてくれているお陰で気づけたよ。


君は、俺を利用なんてしていない。


利用せざるを得なかったんだと。


きっと、宝奪団にフィアちゃんは利用されているんだ…!


フィアちゃん。


今まで悪かった。


ずっとバカみたいにはしゃいでて


君の本心に気づいてあげられなくて。


だけど、これだけは伝えたい。


俺の事が期待できないなら、結果で見せてやる。


オシャレをしたいなら、借金をしてでも良い服を買ってやる。


綺麗な服を着たいなら、借金をしてでも綺麗な服を買ってやる。


ドレスを着たいなら、俺が着させてやる…!


俺は、お前の願いを叶えるまで傍に居続けてやる!!!!


俺は宝奪団から、お前を奪ってやるよ!!!


変態クソ勇者と罵られても!


どれだけ拒絶されようとも!


俺は、


一人の大切な仲間を救う為に立ち上がる!!!


確かに、ほんの少しだけの旅仲間だった…。


だけど俺は、彼女の道を照らす光になりたい!


やるか…勇者として…!


ここで終わらせない。


これからも続いていくんだ!


俺の英雄譚第二章!


一人の、大切な少女の救出!


もう、迷うのは止めた!


犯罪グループなんて壊滅させれば良いだけだ!!!!!


汚物は消毒だぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!






待ってろよ…!フィアちゃん!


また、俺の前で笑ってくれよ。

目覚める想い、昂る拳。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ