26日目「何」
26日目「何」
…勇者です。
…ダメでした。
…
まず、宝奪団について聞いてきた。
宝奪団
この王国内において、窃盗を主に繰り返している犯罪集団の総称
窃盗の為なら、殺傷事件も起こしてしまう極めて下劣な集団。
窃盗した物を金に換え、その金で集団を大きくしているらしい。
その窃盗集団の身元は明らかになっていないが、一部のメンバーの素性だけは明らかになっている。
これが得た情報だ…
そしてここからは…フィアちゃん
いや、ディアノ・フィアについてだ。
もう一度、フードを売っているおっさんに聞きに行った。
すると、帰ってきた言葉は一つ。
「あそこに書いてる嬢ちゃん…いや、犯罪者のことだろ?」
と言いながら、建物に張られている紙に指を差した。
その紙は、お尋ね者の懸賞金が書かれている、言わば“手配書”だった…。
手配書には、
【宝奪団員 ディアノ・フィア 懸賞金100000000G】
と、書かれていた…。
は…はは…予想が…的中してたなんて…
そっか、俺は利用されたんだ…
俺の防具を奪う為に、最初から計画を立てていたんだ…
なぁ。
…俺は、どうすれば良いんだろうな。
こんな時、勇者ってどうするんだ?
何をすれば、正義なんだ?
そもそも、勇者って何なんだ?
勇者って、何をすれば良いんだ?
俺って、何で旅に出ているんだ?
そもそも、何で勇者なんかになったんだ?
あれ?
俺って、何者なんだ?
俺って何処で生まれて
何処で育って
何処で生きて
何処で過ごして
何処で何を
何して
何をして
生きてきたんだ?
思い出せない
思い出せない
思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない思い出せない
‥‥
フィアちゃん‥‥
俺は、どうすれば良いんだ?
お前は、何を望んでいるんだ?
‥‥
そういえば…冒険の最中にも、フィアちゃんが残していた日記があったな。
少し、読んでみよう
そうすれば、答えがあるかもしれない‥‥。
絶望。信じる思い。