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勇者日記100の英雄譚 ~己の正義に踊れ~  作者: 神果みかん
ノートリアス王国【入国編】
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19日目前編「あの日失ったものの名前を俺はまだ知りたくない。」

19日目前編「あの日失ったものの名前を俺はまだ知りたくない。」です。

『ここはノートリアス王国』


…らしい。


『王城を中心として、その周りを民家・公共施設・商店等が建設されている。』


…らしいよ。


『衣食住が整い、国民は安心・安全な生活を営むことができている。』


…らしいぞ。


『この世界でも長年の歴史を持っていて、有数の大国として深く知られている。』


…らしいぜ。


『世界の誰しもが、この地に憧れを抱いている。』


…らしいばい。


そんな、現在進行形でフィアちゃんの教えてくれた情報を悠長に書いてるけど、一つだけ確証を持てる事実がある。


…それはな?


俺は今…遂に…この王国に入国したぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!


いやぁ、焦った焦った


何せ検問の時に、俺の身分もフィアちゃんの身分も疑われたんだよ( ;∀;)


俺は頑なに「勇者です」(キメ顔風)で通ろうとしてるのに、


「本当に…お前は勇者なのか…?」


とか


「格好が悪の手先っぽい」


とか


「阿保そう」


とか!!!


言いたい事ばっか言いやがって!


人を見た眼だけで判断するんじゃないよ!まったく…!


もぉぉ!


怒ったかんな!?


許さないかんな!?


はしもっ…いや、これ以上はいけない気がする…


…それよりも!!


フィアちゃんも検問を通るとき、結構睨まれてたんだよ


だから俺は、「勇者である私の仲間への無礼をやめてもらおう」(イケヴォ風)と言ったんだよ。


そしたら奴らは


「勇者って大変ですね…」


ってすっごい哀れみの目でこちらを見てきたんだ!!


…結果的に通してもらえたけど、俺の中での何かを失った気がする…


まぁでも、俺に失うものは金以外ないんだけどね。


ちなみにフィアちゃんとは、入国した時に宿屋を教えてもらって、別行動となった。


どうやら、実家に帰るらしい。


しばしの、お別れだな…

後編に続くっ!

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