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詩のようなものたち

怠惰な世界

作者: 暮 勇

 ずっと、そうだった

 何にだって、真剣に向き合ったことは、ない

 そもそも、「真剣に」って何だ

 現代社会で、物理的に刃を交えることなど、まずない

 あるのは、一方的な暴力

 野菜も

 肉も

 魚も

 人間も

 切る、刺す、叩く時はいつも

 一方的

 そんな世が、ずっと続いている

 法だの規則だのは、ただそこに鎮座するだけで

 その法ですら、行使には力が要る

 相手を頭から押さえ込む、力が

 それで私たちは

「安全な」社会にいると、安心している

 胡座をかいている

 自分が拳を、刃を握る時のことを考えず

 忌避して、忘れて、怠けている

「真剣」な瞬間から目を逸らす

 この世界は怠惰だ


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