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成長

「・・・・あひゃぁ!?」


ステータス画面が視界に入った瞬間、俺は思わずそんな声を漏らしてしまった。


「れ、レベルが・・・・・・にじゅうごぉ!?」


俺は信じられずに何度も目を擦った。だがやはりレベルの欄に表示されている数値は変わらずLv.25と示している。


確かにあのレッドゴブリンは強力だったけど、流石にレベルが十も上がるとは思わなかった。


無論他のステータス値も大幅強化されていて、この通りになっている


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


攻撃600 俊敏750 物理耐性400 魔法耐性650 魔力800


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レッドゴブリンとの戦闘では全く魔法による攻撃を受けていなかったのに、爆発的なレベルアップのせいで魔法耐性が上がってるし、魔力に至っては何がなんだか・・・・・・


しかも驚きはそれだけにとどまらず、スキルの欄にはなんと2つのスキルが追加されていた。


「『魔力放出』に『魔力性質変換』か・・・」


魔力放出はレッドゴブリン戦のときに使ったあれだろう。おそらくスキルを習得した今なら魔力を一箇所に集めなくても放出できると思う。


そして魔力性質変換。これは放出した魔力を銃弾のように縮めて硬くしたり、逆に柔らかくしたり出来るスキルか。


一通り大きな変化を見終わると、廊下の方から足音が聞こえてきた。


真一と玄太か。


しばらく待っているとガチャっと音を立てながらドアが開いた。


「・・・ユウ、起きたのか!!」


ドア越しに真一が俺の姿を見つけると、驚いたような、それでいて安堵の混じった声を上げた。


「あぁ・・・」


そんなに驚くことか?と疑問に思っていると真一が俺の疑問に答えてくれた。


「お前、2日も寝込んでいたんだぞ!」


ふっ、2日!?


そんなに寝込んでいたとは、魔力を感知できるのはいいのだが膨張した魔力まで感知して身体に害を及ぼす点では『魔力感知』も良いスキルとは言えないな。・・・・いや、俺の急すぎるレベルアップが駄目なのか?


「そうか、2日も寝込んでいたのか・・・・・二人とも心配掛けて悪いな。それで、あの後倒したレッドゴブリンはどうしたんだ?」


あいつの魔石を売れば相当な額になるはずだ。


「レッドゴブリン?あぁ、お前がいきなり倒れたんだから魔石の回収どころじゃなかったよ」


それもそうか。俺より金の心配をしていたのでは俺の立つ瀬が無くなってしまう


「それにしても、あのゴブリン強すぎなかったか?Fランクの狩り場にあんな奴がいるはず無いと思うんだけど」 


冒険者にはそれぞれランクごとに狩り場が与えられていて、Fランクの狩り場は一番難易度が低い。

そんなところにゴブリンを瞬殺できるほどの実力を備えている俺に苦戦を強いるほどの魔物がいるとは考えにくい。


「そのことについてかは分からないが、お前、ギルドマスターに呼び出しされてるぞ?」



「・・・え?」


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