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変異種

それは薬草採取を終えて帰っている時のことだった。


「アァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」


本日二匹目のゴブリンが姿を現した。


「ん?あのゴブリン何か赤いな」


ゴブリンの姿を見て真一が呟いた。


確かに目の前のゴブリンは普通緑である身体が真っ赤だった。


試しに鑑定してみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レッドゴブリン (ゴブリンの変異種)


Lv 20


攻撃力400 俊敏400 防御力300 魔法耐性100

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゴブリンの変異種!?しかも攻撃力と俊敏は今の俺より高い。


「真一、玄太、二人ともレベルは幾つだ?」


「当たり前のことを言うが俺たちは一度も戦闘をしていない。ユウ、この意味がわかるか?」


チッ、分かってはいたけどここは俺一人で戦うしかないようだ。


俺は二人の助力を諦めて『身体強化』の態勢に入った、が、それよりも先に真一が動いた。


「だが、戦力にならないとは言っていない!『ウォーターボール』!!」


真一は掌を前に突き出し叫んだ。すると手のひらに水滴が集まっていき半径10センチほどの球体になると勢いよく掌から放たれた。


水の球はまるで空気抵抗を感じさせないかのように加速して行きレッドゴブリンの顔面に直撃すると破裂してレッドゴブリンの視界を奪った。


不意打ちを喰らいひるんだレッドゴブリンに真一は体当たりで追い打ちを掛け、すかさず固め技で動きを封じる。


「ユウ!今だ、首を斬れ!!」


真一の意外な行動に不意打ちを喰らい硬直していた俺はその叫び声で意識が戻った。


「了解!」


すかさず俺は『身体強化』の体制に入りロスした時間を取り返すかのように魔力を体内でかき混ぜ、弾丸のように走り出した。


一瞬でレッドゴブリンが間合いに入る。


俺は剣を抜き、真一とゴブリンを一緒に斬らないよう見切りながら隙だらけの首に一太刀浴びせた。




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