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ここから始まる無属性無双

城から追放された後、かなり疲労が溜まっていた俺たちはとりあえず宿を探して休むことにした。


城下町は多くの人で賑わっていてまるで魔王軍と交戦中とは思えない。


しばらく新鮮な光景を楽しみながら街をぶらついていると


「あっ、今日はこの宿に泊まろう」


岡村が良さそうな宿を見つけ様だ。



宿に入ると正面に待受、左に食堂が設けられている。


俺たちはまっすぐ待受に向かった。


「すみません、一泊するにはいくらかかりますか?」


待受の女性に岡村が尋ねた。こういうときに「何円」ではなく「いくら」と聞くのはこいつの出来るところだろう。


「一泊3000ゴールドです」


「3000ゴールド・・・・・」


岡村の手が止まった。


ゴールドという単位は聞き覚えあるが1ゴールドがどれほどの価値かわからないのだ。

こういう時一番肝心なところに気づかないのはこいつの駄目なところだろう。


「はぁ、」


おれは一つため息をついた後、金の入った袋に手を入れた。


袋の中には大きめの金貨が3枚入っている。取り敢えず金貨を一枚だけ取り出してカウンターに置いてみた。


「これで足りますか?」


「はい、お釣りとして7000ゴールド返させていただきます」


なるほど、この金貨一枚で10000ゴールドか。


「ではこれでお願いします」


「はい、こちらがお返しになります」


そういうと受付の人は袋に入っている金貨より一回り小さい金貨を7枚返した。


「部屋は二階に上がって右の一番奥になります。食事は時間になったらお知らせしますので、右の食堂に来てください」


「分かりました」


   □


部屋に行くと案外広い空間が広がっていて三人でも問題無く生活できそうだ。


やっと安心できる空間にたどり着いたと思ったらドッと疲れが押し寄せてきた。

そういえば巨大熊にやられた後からずっと体がだるい。早く休まなきゃ。


「二人とも悪いけど今寝てもいいか?」


岡村と志村にそう聞くと


「そういえば城にいた時お前だるそうだったもんな、今は休んでくれ。俺たちは今後の事について話し合おうと思う」


岡村が了承してくれた。志村もうんと頷いて賛成してくれた。


「悪いな・・・」


俺はそう言いつつベッドに身体を預けると、一瞬の内にして意識を手放した。


   □


翌日、なのだろうか?外はまだ明るいみたいだが・・・


俺は身体を起こして辺りを見回した。


床には敷布団が乱雑に敷かれていて寝た痕跡がある。


どうやら俺は丸一日寝込んでいた様だ。


だがその甲斐もあって体は全回復、というか身体中から力が溢れ出すかの様だ。


もしかしてステータスが上がったりしてたり、何てふざけ半分でステータス画面を開くと


「なっ、何だこれ!?」


ステータス画面がバグっていた。


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