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異世界転移
非常にノロノロとした物語の展開ですが良ければ読んでみて下さい
異世界に行きたい。
いつまで経っても終わりそうにない授業の中、俺はそう思った。
体感では一時間くらい経っているはずなのに時計をちらっと覗き見ると授業が始まってからまだ十五分しか経っていない。
これでまだ月曜日の二時間目だと考えると現実逃避したくなってしまうのも仕方ないだろう。
「はぁ・・・」
授業の疲れと異世界への憧れで思わずため息が口から漏れてしまう。
いきなり魔法陣とかが展開されて俺を異世界に連れて行ってくれないだろうか。
もう集団転移でも転生でもいいからこの地獄から抜け出させてほしい。
そんことを考えていたその瞬間、
突然教室の床中が光を放った。
「うわっ!?」
普通ではない明らかな異常事態に誰かが驚きの声を発したが、その声を置き去りにするかの様に光はどんどん強まって行き、ついに教室中を飲み込んだ。
その中で俺は床に薄っすらと浮かび上がっている模様を見てこの異常事態に一つの結論を出した。