醜い子
掲載日:2013/12/11
どうやら僕は気持ち悪いらしい。
僕は醜いらしい。
顔も、目も、鼻も、口も、耳も、髪も、首も、手も、体も、足も。
全てが醜いらしい。
お父さんは僕を全力でぶつんだ。
お前は俺の子じゃないって、僕をぶつんだ。
お父さんは僕を見て気持ち悪いって言うんだ。
お父さんは僕を見て汚れてるって言うんだ。
お父さんは僕の姿が醜くて、汚くて嫌なんだ。
だから僕をぶつんだ。
お母さんは泣くんだ。
お父さんに泣きつくんだ。
気の迷いだったの。
産みたくて産んだんじゃないの。
許して、許して、許して。
そしてお母さんは僕をぶつんだ。
お前さえいなければって、僕をぶつんだ。
お母さんは僕を見て、その顔がいけないんだって言うんだ。
お母さんは僕を見て、その声がいけないんだって言うんだ。
だから僕は顔を焼いた。
だから僕は喉を潰した。
これできっと顔は綺麗になった。
これできっと声は綺麗になった。
お母さんも綺麗にしよう。
お父さんも綺麗にしよう。
これでお揃い。
これでお揃い。
僕はもう醜くない。
僕はもう汚くない。
これなら僕をぶたないよね?
お父さんを抱きしめる。
お父さんは僕をぶたない。
お母さんを抱きしめる。
お母さんは僕をぶたない。
嬉しいな。




