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召喚先は、誰も居ない森でした  作者: みん


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58 南の守護竜

「あ、茉白、やっと起きたわね。お腹空いてない?」

『お母さん……あれ?今何時?』

「夜の8時よ」


キースに釣られて寝てしまう前はまだ朝だったのに、目を覚ますと部屋に灯りが点いていた。確かにお腹は空いているけど、身体は少し軽くなった気がする。やっぱり竜のままだけど。


「今は、よく寝る方が身体には良いみたいよ」

『なるほど。でも、お腹は空いてるから、何か食べたいな』

「いつ起きても食べれるように、おにぎりを作ったんだけど、食べる?」

『食べる!』


どうやら、竜化しても食べる物は変わらないようで良かった。





おにぎりを食べて少し落ち着いてから、私が寝ている間の話を聞いた。


『それじゃあ、私とイーデンさんとは、縁が切れるんだね』

「そうなるわね。見た目もイーデンとは全く似てないから、親子に見える事はないわね」


そもそも、私とお母さんもあまり似ていない。私が人の姿になれば、お母さんと同じ黒色の髪と瞳だけど、竜化したら白色になったから、ひょっとしたら、人の姿に戻っても白色の髪になってたり……するのかな?


「茉白は、イーデンと直接話をしたい?」

『え?』

「いくら私が拒絶したところで、イーデンが父親である事は変わらない。イーデンは、茉白と会いたいみたいなのよ。茉白が会いたくないなら会わなくていいけど、もし、会いたいなら───」


正直、会いたいとは思わない。父親が居なくても、お母さんと2人で幸せに過ごしていたから。でも、私が守護竜となった事で、色々と状況が変わってしまったのは事実。これからの事を考えると、一度面と向かって会って、ハッキリさせた方が良いだろう。


『多分、必要な事だと思うから、一度会ってみようかなって思うけど、それは、私の竜力が完全に変化した後が良い』


そうすれば、竜力の違いも分かってもらえるだろう。“私との間には何もない”と言う事を。


「分かったわ。竜力が落ち着く迄は、2週間ぐらいかかるらしいから、それ以降で竜王陛下にお願いしておくわ」

「守護竜についての話や、これからの事はまた改めてゆっくり教えてくれるそうよ。それと、ベレニスの事だけど──」


ベレニスさんは、私の竜力が落ち着く迄、外との関わりが一切遮断された部屋に移されたそうだ。取り敢えず、今はベレニスさんの事は気にしなくても良いと言う事だ。これ以上関わりたくない─と言うのが本音だ。


「それと、カイルスさんの事だけど──」

『カイルスさん!大丈夫だったの!?まだ意識を失ったままなの!?』


怪我は治ったから大丈夫だとは聞いていたけど、それでも心配なのは心配だ。私なんかを庇ったから。


「まだ目は覚めてないそうだけど、特に問題は無かったそうだから、大丈夫よ。カイルスさんは獣人で竜の血も入っているから、怪我の治りや体力の回復も早いそうよ」

『良かった……』


ー今度こそ、カイルスさんにお礼をしないとー


「それで、南の守護竜のローゼ様が、明日、茉白に会いに来ると言っていたわ。人の姿に戻る手伝いをしてくれるらしいわ」

『それは嬉しいかも!』


4人居る守護竜で、女性は南の守護竜ローゼさんと私、北(竜王)と東の守護竜は男性なんだそうだ。ローゼさんには、助けてもらったからお礼を言わないとね。                 




******


「可愛い!!」

『ふぎゅ──っ』

「ふふっ」


翌日、ローゼさんは午前中に部屋へとやって来た。とても鮮やかな赤色の瞳がとても綺麗だなぁ──と見惚れていると、「可愛い!!」と言いながらムギュと抱きしめられて、変な声が出た。そんな私達の様子に、お母さんは楽しそうに笑っている。


「改めて、私は南の守護竜ローゼよ。“ローゼ”と呼んでちょうだい。西の守護竜を迎える事ができて嬉しいわ」

『ありがとうございます。私は茉白です。私の事も“マシロ”と呼んで下さい。今日は、宜しくお願いします』

「それじゃあ、私は邪魔になるといけないから出て行くわね。ローゼ様、茉白の事宜しくお願いします」


そう言って、お母さんは部屋から出て行った。


『ふぎゅ──っ!?』

「あー!本当に可愛いわ!!白色の子竜を目にする事ができるなんて思わなかったわ」


ムギュムギュと抱きしめられています。


()()()、よくこんな可愛い子に攻撃できたわね。本当に、番は憧れと厄介の紙一重ね」

『すみません……ちょっと……苦しいです……』

「あら、ごめんなさい」


そこでようやく離してもらえて、改めて、竜力についての話から聞く事になった。


守護竜は自分だけの竜力に変わる

守護竜の4人だけが、4人の竜力を感じる事ができる

守護竜の竜力は、子供を産んだとしても、その子に継がれる事は無い

その竜力は、先代の守護竜の竜力とも全く違うものになる


「簡単に言うと、こんな感じかしら。兎に角、守護竜の竜力は特殊って事ね。他にも、守護竜について色々あるけど、それは追々話すとして、人化と竜化をちゃんとできるように頑張りましょうか」

『はい!宜しくお願いします!』


ー頑張るぞ!ー




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