第58話 握
「なんとか交渉を終えたようだね」
大扉から出てきたフィアノールの満足げなその表情を見てクリスは結果を察して声をかけるとフィアノールは不敵に微笑む。
「そうね、これで目的に少し近づけた気がするわね」
「なんとかなったようだね〜、じゃあ僕は帰りの車の手配をするよ!」
リドはそう言って準備をしようとするが、その時、フィアノールは声をかける。
「ちょっといいかしら?」
「....えっと...何かな!」
困惑するリドに対してフィアノールは手をスッと差し出すと言う。
「改めてこれからよろしくね」
「うん!それじゃあよろしく!!」
リドはフィアノールの手を取り握手する。改めてだが、互いを認め合えたような、そんな気持ちだ。
そうしてディア達は全てのことを終えて、それぞれが部屋に戻ろうとするのだが、ロイがクリスに対して声をかける。
「なあよ、そろそろ聞きたいんだけどいいか?」
「どうしたの?」
ロイは少し言葉にするのを躊躇しそうになるが、それでも勇気を振り絞り聞く。
「お前って何者なんだ? 過去の人間って...聞いたけどよ。俺...お前のこと全然わからないんだよ」
「......そうかな...」
クリスはその言葉に戸惑うが、横で聞いていたディアも口を開く。
「確かにそうですよね....私も気になります。その強さについても」
クリスは少し迷うが、口を開く。
「じゃあ時間を取らせてもらうよ....一応軍部の人たちにはあらかた説明してるしね。第三次....いや、ヌクディア戦争についてさ」
そうしてクリスから、過去の記憶についてが語られるのであった。
時の被災編が終わり、次回からはクリスの過去編になりますが、投稿までしばらく期間が空くと思います。ここまで読んでいただいた方。本当にありがとうございます。
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