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15 発見者

時は流れ、気付けば終業式前日を迎えていた。

いよいよ花蓮のデートが幕を開ける。

姫菜は花蓮を放課後、屋上に呼び出し、真意を問う。

姫菜

「花蓮は光一のことどう思ってるの?」

花蓮

「それって、姫菜も好きってこと?」

姫菜

「私は...違うもん!」

花蓮

「私は好きだよ、人としても、異性としても。

だから、伝えるよ、今の気持ちを」

姫菜

「そんなの...間違ってる。

もし、光一が偽物だったら....」

花蓮

「私は信じてる、あの人のことを。だから、この気持ちは曲げない!」

と言って屋上を後にする。

姫菜

「....」

このままじゃ...ホントに.....


光一は校門で花蓮を待っていると、後ろから急に抱きつかれる。光一は背中にやわらかい感触を感じとっさに花蓮を振りほどく。

「いきなり、なにすんだ!」

花蓮はからかうように

「相変わらず、ウブですねぇ♪」

光一は負けじと

「ウブじゃね!大人だ!」と返す。

花蓮は用件を話す。

「とりあえず、一番テンション上がる、とっておきの場所行こっか♪」

光一ら少し疑問視するような顔になる。


とっておきの場所とは花蓮が趣味でバンドをしているライブハウス。光一はそういう場所は初めてであったが、すぐに場の雰囲気に慣れ、光一もテンションが上がる。


花蓮は演奏前に観客を煽る。

「テンション足りないぜー!!お前らのハートをもっと燃やしやがれー!!」

観客と光一

「おーーーー!!!」

花蓮

「聴いてくれ!君のハートにロックハート!!」

ライブは大盛りあがりで幕を閉じる。


ライブ終わり、光一は興奮気味で花蓮に話しかける。

「ちょーおもしかったよ!最高!」

花蓮は自慢げに返しつつ、新曲の意味を光一に問いかける。

「でしょ♪それもそうだけど、どう?

私の思いちゃんと届いた?」

光一はキョトンとする。

「思い?」

花蓮はちゃんと伝わってると思ってたので、伝わってないことに驚く。

「えー!!ハートロック!!君に対する愛の告白だよ!!」

光一は花蓮のノリの良い冗談、からかいとしか受け止めず、

「はい、はい、そうですか。お世辞にも嬉しいですよ」 

とそっけなく返す。

花蓮はプク〜っとほっぺを膨らまし、少し不満気な様子で呟く。

「まぁ、明日まであるし、一緒に出た後の更衣室で策を練るかぁ....」

花蓮ほ独り言は光一にも聞こえており、光一はある言葉に引っかかる。

「一緒に出る!?」

花蓮はニコッと笑い

「見てるだけじゃつまらないでしょ♪

同じ曲やるから、ボーカルよろしくね♪」

光一

「えっ?....マジ?」 

花蓮

「大マジの大マジだよ!」 

光一

「いや....急に言われても...」

光一は断ろうとしたが、花蓮は全く聞いてなく、自分のペースで話を続ける。

「私、このあと、打ち上げあるから、またね♪

音源、LINEにはるから、よろ!」

と言って、そのまま打ち上げに行く花蓮。  


そして、いよいよライブ当日の日、終業式を迎える。朝、光一は自分の下駄箱を開けるとラブレターのような物が入っていた。

光一は何かのイタズラかなと思いつつ、封を開ける


やっと見つけた♥私の運命の人♥放課後、屋上で待ってます♥


光一

「まさか、バレたのか....そんなわけはないはずだが.....」


そして、運命の放課後を迎える。

光一は冷や汗をかきつつ、緊張した気持ちで屋上のドアを勇気を出して開ける。

目に移ったのは予想外の人物だった


そこにいたのは東雲翼だった。

翼はニコニコして、手を振りながら

「どう?びっくりした?転校生のうちの誰かだと思ったでしょ♪」

光一は意味がわからず、固まる。それに対して翼が光一の方に歩き出し、近づき、光一の疑問になっている答えを伝える

「私は転校生が来る前からあなたの正体を知っていた。ただそれだけだよ♪簡単でしょ♪」

光一はなんとなく状況を理解した。

「何が...望みなんだ?..」

「刺激のある日常かな♪」

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