第3話「強欲奪還計画」
ロウ「気力操作「気身強化」」
妖怪「ぐぉぉぉぉ。」
ロウ「能力発動!」
妖怪「ぐわぁぁぁぁ」
ロウ「ふぅ」
傲慢「お見事。この辺の妖怪ではもう楽勝か?」
ロウ「いや、1匹の妖怪でこんなに体力消費してるんだ。」
傲慢「ほぉ、楽勝と言ってたら妖怪の群れに投げ込んでボロボロにさせていたんだがな!」
ロウ「え?鬼!悪魔!」
傲慢「鬼では無いがまぁ、悪魔みたいなもんだな。」
そんなこんなで5日後
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ロウ「アラカスタとうちゃーく!なーんか途中から妖怪が多くなったけど気のせいかな?ゴウさん?」
傲慢「さぁな?」
傲慢(ロラシオンがいるからあまりきつい道は選べなかったが、主の戦闘能力は確実に上がっているな。)
ロラシオン「ここまで来るのに結構かかりましたね。1日34キロペースで来たってことですか。」
傲慢「いや?少し遠回りを下から1日40キロペース+妖怪だな。」
ロラシオン(1日40キロ以上私も化け物になってきたなー。)
暴食「ご飯!飯!食べ物!」
憤怒「暴食よ?今回の目的は大罪であるぞ?」
ロラシオン「ふふふ。子供みたい。」
ロウ「そういう君も、ワクワクしてるじゃないか。」
ロラシオン「君じゃなくて、ロラとお呼びください!」
ロウ「あっうん。わかったよロラ…さん。」
ロラシオン「はぁ、さんは付けなくもいいんですがね。」
ロウ「あはははは汗」
ロウ(女の人を名前で呼んでいいのか?何かの罪になるのでは?)
傲慢「人前でイチャイチャしないでくれ、ヘタレな主よ」
ロウ「イチャイチャって!」
憤怒「ずっと立ち話してるのもなんだ、大罪の情報でも集めるのが得策である」
ロウ「そうだな。せっかくだからグループに別れようか。そうだなぁ」
傲慢「ロウとロラシオン 怠惰と我、 憤怒と暴食で別れるのはどうだ?」
ロラシオン(傲慢さん!感謝します!)ニヤ
傲慢(うむ!感謝するといい!)ニヤ
ロウ「うん。僕もこれでいいと思うよ。」
ロラシオン(え?それは私と一緒がいいということ?)
傲慢(ロラシオンよ。それは多分違うぞ。ただ単に納得しただけだ。というか念話を簡単に使うのでは無い。魔力を無駄に消費するぞ?)
ロラシオン(はーい)
ロウ「よし!それでは聞きこみ開始!」
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怠惰「傲慢…あのロラシオンって子お気に入りなのか?」
傲慢「あぁそうだな。面白い人間だ。怠惰は避けているようだな?」
怠惰「…」
傲慢「まぁ、我が言うものなんだが、過去は過去は今は今だからな?過去は変えれない。だが今は修正ができる。思い詰めるんじゃないぞ?」
怠惰「本当に君も言えないじゃないか。まぁありがとな。」
傲慢「まぁな。あと、念話の盗み聞きはよくないと思うぞ?怠惰よ?」
怠惰「あんなバレバレの念話で話すからだよねー。」
傲慢「それにしてもあっちは大丈夫だろうか?」
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あっち側
ロラシオン(待って!これ、傍から見たら、ただのデートじゃない?何故か緊張しちゃうんだけど?)
ロウ「ロラさん?」
ロラシオン「はっはい!」
ロウ「顔赤いけど大丈夫?」
ロラシオン「はいすごく元気です!」
ロウ「そう?それなら良かった!」
ロラシオン(えっ?可愛い!好き!後で傲慢さんと共有しなくては)
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暴食「あのーちょっといいっすか?」
モブA「なんだい?」
暴食「ここら辺で何か事件とか起こったりしませんでしたか?」
モブA「うーん。そうだねー。そういえば最近村の秘宝が無くなっているという噂を聞いたね。」
暴食「そうなんっすか?ありがとうございます!憤怒!」
憤怒「あぁいい成果であるな。」
憤怒(おい皆よ聞こえるか?)
ロウ(はーいはーい)
憤怒(そろそろ夜になる。情報交換するぞ。門の前を集合するからそこまで来るである。)
数分後
ロウ「まずは、憤怒チーム!どんな情報が出たか教えて!」
憤怒「うむ、わしらのチームでは
村の秘宝が無くなっているという情報を手に入れた。それに加え秘宝を盗んだ跡は全て粉々になっていたそうだ。」
ロウ「なるほどねー。こっちは目撃者の情報をしれた。強欲団というグループが襲っているらしい。」
傲慢「安直な名前だな。」
ロラシオン「でも、肝心の強欲はどうやって見つけるんですか?」
ロウ「大罪には色があり、憤怒だったら赤、暴食は緑、傲慢は青、怠惰は黄色、そして今回の強欲はオレンジだからそれで見つけよう。それと大罪は僕の体を使ってるから、僕に少し似た形になるんだ。」
ロラシオン「目の色で判断できるのは分かったんですけど、なんでロウさんの体を使ってるのですか?」
ロウ「えっそれは…」
ザザザ…
???「おい!それはまだ触るな!」
???「え?」
傲慢「主!主よ!」
ロウ「あ、あぁゴウさんどうしたの?」
傲慢「どうしたのでは無い。そんなところでぼーっとするな。」
ロウ「あーうん。ごめんね。」
ロラシオン「あのー」
怠惰「あー働いたねー。家に戻ろうか。」
傲慢「怠惰よ?お主は何もしていないであろう?」
ロウ「あははは。いつもどうりだね。怠惰!家までお願い!」
ロラシオン「…」
傲慢(ロラシオン説明は帰ってからにする。)
ロラシオン(あーはい。分かりました。)
怠惰「はぁ、めんどくさいねー」
怠惰権限「怠惰反転」
ロラシオン「えっ?浮いた?」
怠惰「動かないてねー。下手こくと死ぬから。」
ロウ「シャレにならないのがたいちゃんなんだよなぁ。」
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家
傲慢「うむ、ご苦労ご苦労」
ロラシオン(帰れたのね。本当に行く途中に修行していただけなんだ)
ロウ「今から捕まえる手順を説明するから、その後に寝てね。」
怠惰「うん。」
ロウ「手順としてはいつもと同じで、怠惰 憤怒 傲慢は強欲を抑える。その後に僕が契約で強欲を手に入れる。ロラさんと暴食はその後の処理をお願い。」
ロラシオン「契約?処理?」
傲慢「契約というのは両方が契約内容に合意した時において、発動する縛り。これを破ると死ぬほど痛い苦痛を受ける。契約主のみ契約を破棄できる。契約をすると体内の気力を大幅に使うため、気を失う。つまりは契約した後介護して欲しいということだな。」
ロウ「長い説明ありがとう、ゴウさん。その時、強欲を僕の分身に入れるから見た目が同じになるかもだけど目の色で判断してね。」
ロラシオン「分かりました。ところで皆さんも元はロウさんの体なんですよね?」
ロウ「そうだよ。ただ、みんな少し改造してるんだけどね。憤怒は角つけてるし、怠惰は髪色を変えてるし。暴食は猫耳生やしてるし、」
ロラシオン「なるほど。」
暴食「じゃあ今日の夜は村の秘宝が数多くある、博物館で待ち伏せっす!」
ロウ「おーけー!」
怠惰「Zzzzz…」
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夜
ロウ「待ち伏せしてる間暇だー。暴食しりとりしよっ!」
暴食「えー。嫌だっすよ。しりとり
ロウ「やるんじゃんか。リンゴ」
ロラシオン(傲慢さん。お昼の時わざと話を防いでましたよね?)
傲慢(あぁ、そうだな)
ロラシオン(なにかダメなことでも言ってしまいましたか?)
傲慢(そうか。言ってなかったな。主の前では過去の話をするのはタブーとされているんだ)
ロラシオン(そうなんですね でもなぜ…)
傲慢(我はロラシオンがまだ仲間とは認めていない。そこでだ、お前が本当に兄を殴れたら信じてやろう。)
ロラシオン(すごい上から目線ですね。)
傲慢(当たり前だ。我は傲慢だからな。)
ロラシオン(ふふふ。そうでしたね 早く終わって、ロウさんの過去を知りたいものです。)
傲慢(…期待するなよ。あまり気持ちのいい話では無いからな。)
ロラシオン(えぇ、分かりました。)
暴食「ごぼう」
ロウ「ウミウシ」
暴食「鹿肉」
ロウ「クマ」
暴食「マスクメロン」
ロウ「全部食べ物じゃん!」
暴食「暴食だからね。」
傲慢「…主よ、警戒を怠るなよ?」
ロウ「知ってまー…来たね。」
傲慢「ふむ?人が多いな。5人くらいいるぞ」
怠惰「僕らはその4人を、ロウとロラシオンに強欲を任せよう。」
傲慢「なっ!?それで主が…」
怠惰「なんのための修行なの?過保護すぎるよ傲慢」
傲慢「しかしっ!それではまた、」
憤怒「傲慢よ!主にまかせようぞ!それでこその信頼というものだ!」
ロウ「ゴウさん。任せて」
傲慢「うぬぬぬぬ、はぁ。死ぬなよ?」
ロウ「知ってる。」
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ドォォォン
憤怒「さて!貴様らお引き取り願おうか」
???「…」スタスタ
憤怒「ガァァァァ!無視をするなぁ!」
憤怒権限「憤殺剛炎」
憤怒「ふぅこれで残り2人。早急に…む?なぜ生きてる!普通の人間では…」
憤怒(そうか…普通の人間では無いな。博物館に攻めてくる時点で知っていたはずだ!)
???「…はぁ、美しく華麗に盗もうかと思ったのに。」
憤怒「ふん!少しは楽しめそうだな。我は権限より近距離戦が好きなのだ。」
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怠惰「よーし。やるかー。」
憤怒(皆の者。こいつらは普通の人間では無いぞ。わしの炎が効かなかった。)
怠惰「なるほどねー。」
???「楽しみましょうか。」カチャ、ドン
怠惰権限「怠惰反転」
怠惰「ぐっ!」
怠惰(おかしい。権限を使ったはず。憤怒の炎も効かないあたり、権限が使い物にならないとみた方がいいな。)
怠惰「あはは、結構やばいかも」
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傲慢「はぁ、皆苦戦しているようだな。」
怠惰(こいつらは権限が効かないと思う。)
傲慢(有益な情報感謝する。)
傲慢「さて、1度試してみるか」
???「話し合いは終わったか?」
傲慢権限「王の威厳」
???「ちっ!話くらい聞けよ」
傲慢「ふむ、すまぬな。主が反抗期で少しばかりショックを受けていた。」
傲慢(今の権限は範囲攻撃。遅くなってないあたり、権限が聞かないのは本当のようだな)
傲慢「ところでお前は何者だ?あれはお前が従っていいものではないぞ?」
???「俺は強欲団のスペード。下から4番目の強さだ!」
傲慢「強欲団…バカが思いつきそうな名前だな。」
傲慢(異常だな。我ら大罪は群れない。強すぎて周りが足を引っ張るからだ。それなのになぜ強欲は集まりを作っている。)
強欲スペード「考え事は終わったか?」
傲慢「気にするな。戦いながら考える。」
強欲スペード「そうかよ!」
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暴食「うわっ!おわっ!」
???「ふふふ!大罪と言っても大したことないわね!」
暴食「ちょっ!まっ!まずそもそもだれなんすか!あんた!」
???「わたしー?私は強欲団のクローバー。強欲団ではいちばん弱いのだけれど…はっ!これで自己紹介終わり!」
暴食「ちょっ!」
強欲クローバー「待たない!粉々にしてあげるわ!」
暴食(強欲団…これ以上情報を手にできなさそうっすね。相手は武器使い。怠惰には権限は意味ないって言われたっすけどやってみますか。)
暴食権限「空食」
パクッ
強欲クローバー「えっ?」
暴食「えっ?」
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ロウ「お前が強欲か?」
強欲キング「いや?違う。強欲様は忙してくてな、代わりに強欲団のキングが来たんだ。」
ロウ「そうか。ところでお前らははなぜ強欲に従っている?」
強欲キング「いや、従ってるとも言えるし、そうとも言えないな。」
ロウ「…?最後にだけど、強欲を呼んでもらってもいいか?」
強欲「勝ったらいいぞ?」
ロウ「ですよね!」
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番外編
ロラシオン「傲慢さん!傲慢さん!」
傲慢「なんだ?ロラシオンよ?」
ロラシオン「コレ見てください!」
ビデオ
ロウ「顔赤いけど大丈夫?」
ロラシオン「はいすごく元気です!」
ロウ「そう?それなら良かった!」
ロラシオン「これ…可愛くないですか?」
傲慢「これは…やばいな。」
ロラシオン「ですよねぇ!」
暴食「チョイチョイお二人さん…」
傲慢「なんだ?」
暴食「あんまり盗撮しないでくださいね?最近主がずっと視線を感じると相談されたんっすから。」
ロラシオン「分かりました。ほどほどにします。」
傲慢「それだったら夜忍び込むか。」
ロラシオン「なん…ですと?」
暴食(はぁ、主の人権が無くなってる気がするなぁ。)
あーカップリングの匂いがしますね。