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ねむむーん☆
「朝はねむむーん☆
朝日が出てもねむむーん☆」
「夜はねむれれーん
朝日が出てもねむれれーん」
───。
───声が聴こえる。
また寝言か──。
──────いや、
そんなはずは無い、聴こえるはずはない
だってとうに────。
となるとこれは───。
ああ、そういうことか。
そういうことだったのか。
この世界に踏み入れた我等異世界の人間が
町に居ない理由──。
踏み入れたが、ここの住人となっていない
なれなかった理由。
お父さんが言ってたのはこれなのか。
そう。
僕ら異世界の人間は
──────。
サトラレてしまうのだ。